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【肝炎】アルコール・薬剤性肝障害や脂肪肝の症状など<看護師国家試験>

2020年10月15日

集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に医療情報やお役立ち情報を発信しています。医療学生・新卒看護師向けに分かり易く解説するコンテンツも制作しています!国家試験に合格したのに臨床で上手く使えない…と思っている人は結構多いです。折角学習するのに臨床で活かせないのは勿体無いです。効率的・体系的に学びつつ臨床に活かしましょう!

肝炎の原因は?どんな機序でなるの?症状や治療を教えて!

今回は、こんな声に応えていきます。ウイルスによる肝炎とAST・ALTについては下記記事を参考にしてください。

この記事は看護学生・看護師は勿論、その他の医療学生・関係者にも通ずる基礎内容です。専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。学科試験・国家試験・予習復習などに役立ててください!

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【医療学生】iPad・アプリなどを活かした図解ノートによる勉強方法について<看護>

iPadを使っているんだけど、良いノートのまとめ方は無いかな? 今回は、こんな声に応えていきます。 当記事で分かること iPad活用術 <Conten ...


当記事で分かること

  • 肝炎になる原因とは
  • 症状や治療などについて
  • 合併症について

肝障害

ウイルス性肝炎が最多ですが、それ以外の原因では以下の項目などが挙げられます。

  • 脂質
  • アルコール
  • 薬剤

順番に見ていきます。

脂肪肝

脂肪肝の危険因子について

中性脂肪(トリグリセリド)が肝臓に蓄積した状態です。簡単に言うと人間版のフォアグラです。主な理由としては以下の通りです。

  • アルコール(AST優位)

>アルコールが否定される場合はALT優位で上昇する「非アルコール性脂肪肝疾患」(NAFLD:Non Alcoholic Fatty Liver Disease)と言います。進行すると非アルコール性脂肪肝炎(NASH:Non Alcoholic Steatohepatitis)になり、肝硬変や肝癌になる危険性があります。

過剰な糖質(飲酒・糖など)や脂質による弊害は以下の通りです。

機序

  • アルコール:肝臓でアセトアルデヒドとして分解され、酢酸になります。多量に摂取して分解できなくなると、肝臓を傷害したり、脂肪代謝を妨げて脂肪肝を助長します。
  • 内臓脂肪:皮下脂肪より危険です。過食や運動不足が続くと、それに伴ってインスリン抵抗性が増したり、肥満に伴うレプチン抵抗性により食欲の制御が効かなくなります。また、内臓脂肪は腸間膜に多く存在しているので、門脈より肝臓に流入することで、皮下脂肪より脂肪肝となり易いです。
  • インスリン:過食により大量に放出され、肝臓で「糖質」をグリコーゲンとして貯蔵しますが、許容を越えると中性脂肪になります。インスリン抵抗性により、更に大量のインスリンが分泌して次第に糖尿病に陥ります。

治療

  • 食事療法
  • 運動療法
  • 禁酒(アルコール性脂肪肝)

アルコール性肝障害

γ-GTP・ASTが優位に上昇します。不摂生な飲酒を継続していると、以下の様な影響が出てきます。

プリン体と痛風について

影響

  • 脂肪肝・肝炎・肝繊維症・肝硬変
  • 高尿酸血症:痛風はプリン体は酒の肴に多い傾向ですね。
  • 栄養障害:ウェルニッケ脳症・脚気などはビタミンB1欠乏で起きます。糖質の代謝でビタミンB1が消費されるので、ビタミンB1欠乏者にブドウ糖を「単独」投与するのは禁忌です。
  • アルコール依存症:離脱症状などを呈し、必要に応じて精神科に受診します。
ウェルニッケ(Wernicke)脳症

γ-GTPとは

酒飲みで高値になり易いと言われるγ-GTP(Glutamyl TransPeptidase)とは胆道系の酵素で、蛋白質分解・解毒に関わります。腎臓や膵臓にも含まれます。胆道系疾患や過度のアルコール摂取などにより上昇します。

参考

癌検診・生活習慣病・感染症などに不安を持っている方は以下で検査できます。自宅で採取可能で、アプリ連動や医師へのWeb相談も可能です。

薬剤性肝障害

肝臓で代謝される薬剤を使ったり、アレルギーなどにより生じます。分類は以下の通りです。

  • 肝細胞障害型:肝細胞の障害によります。
  • 胆汁うっ滞型:胆汁の流れが悪くなり、黄疸などが現れます。
  • 混合型:上記が合わさった型です。

誘因となる薬剤の一例は以下の通りです。

<肝細胞障害型> <胆汁うっ滞型>
アセトアミノフェン エリスロマイシン
リファンピシン 蛋白同化ステロイド
テトラサイクリン 抗甲状腺薬

アレルギー症状

薬剤投与時には発熱、発疹、掻痒感などの症状に注意しましょう。抗生剤では特に起き易いです。

自己免疫性肝炎

自己免疫により、自己抗体が陽性となり肝臓を攻撃してしまいます。中年女性に多く、副腎皮質ステロイドの投与を行っていきます。


今回はウイルス以外で生じる「肝炎」について解説しました。

まとめ

  • ウイルス以外では酒・脂質・薬剤・免疫などが挙がります
  • アルコールは脂肪肝とも関連します
  • 肥満>内臓脂肪>過食・インスリン抵抗性・分泌障害等々と負の連鎖が始まります
  • 禁酒・運動療法・食事療法が大事になります
  • アルコール常飲者では栄養・脳症・依存症などに注意します
  • 薬剤性肝障害ではアセトアミノフェン・抗生剤などが有名です
  • 検査値は酒(γ-GTP・AST)、脂肪(ALT)・胆道系(γ-GTP・ALT・ALP)など

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