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前立腺肥大症(BPH)の検査・症状・薬などについて<看護師国家試験>

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集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に様々な情報を発信しています。臨床や投資、お金の知識を基に、専門書やガイドラインなどでリサーチをしてから執筆中!Web関連、看護、お金、職場環境の情報などを発信しています。

・前立腺肥大症って?

・症状や治療は?

・色々詳しく教えて!

今回は、こんな声に応えていきます。

この記事は看護学生・新卒看護師は勿論、未経験領域に臨む臨床看護師にも通ずる基礎内容ですので参考にどうぞ!筆者の経験以外に専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。

国家試験範囲ですので、学科試験内容にも含まれます。国家試験合格率は全国平均で90%程度です。単位を落とすと学費が余計に掛かってしまいます。

この記事は国家試験範囲(+α)程度の内容に絞って、突っ込んだ内容はなるべく別記事でしています。是非参考にして「単位取得」「合格」に役立ててくださいね。

本記事の内容について

  • 前立腺肥大症とは
  • 3つの病期について
  • 検査・合併症など
  • 治療・禁忌薬剤について

1.前立腺肥大症とは

男性の尿道について

前立腺肥大症(BPH:Benign Prostatic Hyperplasia)は加齢により生じ、50歳を超えた高齢者に多い疾患です。前立腺の肥大には男性ホルモン(アンドロゲン)が関係し、肥大することで尿路障害などを呈します。

アンドロゲンとは

男性ホルモンの総称で、副腎皮質でDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)が5%程度作られ、前立腺でテストステロンに変換されます。残りの95%は精巣で作られるテストステロンです。

分泌により男性の生殖器を発達させたり、体毛の増加や筋肉などを発達させます。テストステロンは、黄体形成ホルモン(LH)によって精巣からの分泌が促進されます。

2.病期(膀胱刺激期・残尿期・尿閉期)について

また、前立腺肥大症の病期は3つに分類されます。

  1. 膀胱刺激期
  2. 残尿期
  3. 尿閉期
症状
膀胱刺激期

(第1期)

頻尿・夜間頻尿

軽度排尿障害

残尿期

(第2期)

残尿

排尿困難

尿閉期

(第3期)

尿閉

溢流性尿失禁

>膀胱刺激期(第1期)

第一期では前立腺が肥大することによって膀胱が刺激されて頻尿が生じます。特に夜間頻尿が認められます。排尿障害は軽く、残尿はまだ出現しない病期です。排尿障害としては、遷延せんえん性排尿・苒延ぜんえん性排尿を認めます。

はてな

  • 遷延性排尿:尿の出始めが遅れること
  • 苒延性排尿:排尿の時間が長くなること

遷延性・苒延性排尿について

>残尿期(第2期)

残尿が症状に出てきます。飲酒で血液が滞ったり、抗コリン薬などを服用すると更に増悪して、急性尿閉に陥ります。

>尿閉期(第3期)

腹圧による排尿が不可能となり、膀胱が膨張します。膀胱の圧力に耐え兼ねると、溢流性尿失禁により尿が溢れ出てきます。腎後性腎不全などを呈します。

3.前立腺肥大症の合併症・検査について

前立腺肥大症の合併症は、主に以下の通りです。

合併症・原因

  • 尿閉:上記+排尿筋収縮不全(低活動膀胱)
  • 肉眼的血尿:血管密度増加
  • 膀胱結石:残尿
  • 尿路感染症:残尿
  • 腎後性腎不全:尿閉

代表的な検査は次の通りです。

検査

  • 直腸診:肛門に指を挿入して前立腺を触診します
  • 経腹・経直腸エコー
  • 尿流測定:排尿速度・量などを測定します
  • 残尿測定:排尿後に導尿・エコーなどで評価します
  • その他:膀胱内圧測定・排尿記録・内視鏡検査・造影検査など

4.前立腺肥大症の治療について

主な治療は以下の通りです。

治療

  • α1遮断薬
  • 5α還元酵素阻害薬
  • 経尿道的前立腺切除術(TURP)
  • ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)
  • その他:尿道ステント・開腹術など

>α1遮断薬

前立腺のα1受容体が刺激されると、尿路の平滑筋が収縮して狭窄・閉塞します。これに対してα1遮断薬を用いることで、症状が緩和されます。起立性低血圧などの副作用を持ちます。

>5α還元酵素阻害薬・抗アンドロゲン薬

前立腺を縮小させる効果を持ちます。前立腺の肥大は、テストステロンが5α還元酵素によりDHT(ジヒドロテストステロン)に変換され、アンドロゲン受容体に作用することで生じます。

>経尿道的前立腺切除術(TURP)・ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)

TURP(経尿道的前立腺切除術)

<TURP>

TURP:Transurethral Resection of the Prostateは、外科的治療で標準的に行われている方法です。経尿道的に内視鏡を挿入し、還流液を流して視野を確保しつつ高周波電流で切除していきます。

HoLEP:Holmium Laser nucleation of the Prostateは、レーザーで膀胱内に前立腺組織を核出(切除)して、専用の器械で細かくして取り出します。

合併症

  • 血尿:止血目的でカテーテルを牽引固定します。尿性やカテーテル閉塞などに注意します。
  • 疼痛:鎮痛薬で制御します。
  • 逆行性射精:半数以上で合併します。膀胱に精液が射精されます。
  • 尿道狭窄:刺激などで起こります。
  • 尿閉:カテーテル抜去後に血塊・組織・浮腫などで閉塞します。
  • TUR反応:還流液によって体液が薄まって低ナトリウム血症になります。

日常

  • 飲水摂取:尿路感染症予防
  • 出血予防:激しい運動や飲酒を避け、怒責予防に排便管理をします。

>禁忌

抗コリン薬は、膀胱の収縮を抑制するので前立腺肥大症で排尿障害を伴う患者には原則禁忌です。但し排尿障害の無い前立腺肥大症で過活動膀胱の場合は、膀胱を休ませる目的で投与する場合があります(慎重投与)。


今回は「前立腺肥大症」について解説しました。

まとめ

  • 50歳を超えてくると加齢と共に増加します
  • 副腎皮質ホルモンのアンドロゲンが関与します
  • 病期は3つに分かれています
  • アルコール・抗コリン薬には注意しましょう
  • 検査では直腸診や排尿検査などを行います
  • 治療は薬物療法や外科的治療です
今回は以上になります。参考になれば幸いです。

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