
今回は、こんな声に応えていきます。
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【医療学生】iPad・アプリなどを活かした図解ノートによる勉強方法について<看護>
当記事で分かること
- 骨とは
- 骨格・名称について
- 褥瘡好発部位について
<Contents>
骨
骨組織は細胞成分と骨基質からなります。
- 骨細胞:骨芽細胞が成長するとなり、骨の維持を行います。
- 骨芽細胞:骨形成を担います。
- 破骨細胞:骨の破壊を行います。定期的な再構築(リモデリング)に関わります。
- 有機質:コラーゲンなど
- 無機質:リン酸カルシウムなど
構造
骨と言えば画像の様な長管骨を思い浮かべる人が多いと思います。表層が皮質骨で硬く、内部は骨髄が存在し海綿骨と呼ばれる隙間の多い構造になっています。骨髄(赤色髄)は造血を司っており、血液と関係が深いです。
また、骨を栄養する血管も張り巡らされていて、骨折が起こると出血して血腫を形成します。他にも短骨・扁平骨・種子骨などの種類が存在します。
その名の通り短めの骨で、手根骨や足根骨などを形成します。
頭蓋骨などの薄い骨で、組織を囲むなどの役割を持ちます。
関節の近くに存在して動きを滑らかにします。手首の豆状骨は触知可能です。
骨格
骨が集まって構成された部分を骨格と言います。種類はとても多く、代表的な部分だけ紹介します。肋骨は左右12対で構成されていて、胸骨に接しているのは7本目までです。10本目までは7本目(肋軟骨)より派生して、残りの2本は胸椎にのみ繋がって浮いています。
手
手根骨は8個の短骨で形成されています。覚え方は私が習った言い回しなので、お好みで覚えましょう!母指の指節は2つで、他は3つ存在します。
臨床では関節を英語で記載していることが多いので、参考までに以下に載せておきます。Distal(遠位)・Middle(中央)・Proximal(近位)は色々な場面で遭遇するので、覚えておくと便利です。
遠位指節間関節(第一関節・赤色下端)
*母指は2指節なのでIP関節(指節間関節)と言います。
近位指節間関節(第二関節・青色下端)
中手指節関節(第三関節・緑色下端)
*手の場合はMCP関節、足の場合はMTP関節とも言います。
手根中手関節
体幹
椎骨の数は脊髄神経の数とは少し違うので注意です。椎骨は部位で形も違ってきますが、背側に付いている棘突起・横突起や、クッションとなる椎間板、脊髄が通る脊柱管などが存在します。
- 棘・横突起
- 椎間板
- 脊柱管(脊髄)
- 椎間孔(脊髄神経)
ポイント
- 頸椎(C):7個
- 胸椎(Th):12個
- 腰椎(L):5個
- 仙椎・仙骨(S):5個
- 尾椎・尾骨(Co):3~5個
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骨盤
骨盤は寛骨・仙骨・尾骨で構成されます。骨盤の周囲には腸骨動静脈から派生する血管が多く存在するので、骨折を起こすと重症化し易く出血に注意します。
足
足の指は「趾」で表現します。指節と同じで、母趾は2趾節です。
褥瘡好発部位
姿勢・状態・環境などによって様々です。仰臥位では骨の突出や自重の掛かる以下の部位などに好発します。
- 後頭部
- 仙骨部
- 踵部
- 大転子部(側臥位)
- 臀部(座位)
今回は「骨」について解説しました。
まとめ
- 自分の身体を触知しながら覚えると分かり易いです!
- 褥瘡・造血器などとも関係が深いので、特徴を覚えよう!
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