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Nursing

【解剖】大脳・間脳・小脳・脳幹・脊髄などを解説します<看護師国家試験>

2021年1月29日

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集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に様々な情報を発信しています。臨床や投資、お金の知識を基に、専門書やガイドラインなどでリサーチをしてから執筆中!Web関連、看護、お金、職場環境の情報などを発信しています。

・脳脊髄の構造って?

・位置関係が分からないなぁ…。

今回は、こんな声に応えていきます。

この記事は看護学生・新卒看護師は勿論、未経験領域に臨む臨床看護師にも通ずる基礎内容ですので参考にどうぞ!筆者の経験以外に専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。

国家試験範囲ですので、学科試験内容にも含まれます。国家試験合格率は全国平均で90%程度です。単位を落とすと学費が余計に掛かってしまいます。

この記事は国家試験範囲(+α)程度の内容に絞って、突っ込んだ内容はなるべく別記事でしています。是非参考にして「単位取得」「合格」に役立ててくださいね。

本記事の内容について

  • 脳・脊髄の構造について

1.大脳

灰白質・白質

大脳は文字通り脳の中でも大きく、横から見ると小脳と脳幹の上に乗っています。大脳は左脳(左大脳半球)と右脳(右大脳半球)に分かれています。

断面で見ると、外側の灰白質(神経細胞体)と内側の白質(髄鞘)で構成されます。灰白質は、大脳基底核などとして脳の深部にも存在します。

  • 大脳基底核:運動の調整などを行うところです。

また、4区域の「葉」で構成され各々の役割を担っています。

  • 前頭葉(橙:Frontal):運動野などが存在し、人格・運動・運動性言語(Brocaブローカ中枢)などを司ります。
  • 頭頂葉(薄緑:Parietal):感覚野などが存在し、感覚情報・認知などを司ります。
  • 側頭葉(赤:Temporal):聴覚野などが存在し、聴覚・感覚性言語(Wernickeウェルニッケ中枢)などを司ります。
  • 後頭葉(青緑:Occipital):視覚野が存在し、視覚情報を処理します。

*前頭葉と頭頂葉の境目を中心溝と言います。前述した機能を見て分かる通り、中心溝を挟んで前頭葉側が運動野で、頭頂葉側が感覚野になります。

脳神経Ⅰ・Ⅱは大脳由来です。

>麻痺・ニューロン

錐体交叉

 

脳神経と言えば麻痺のイメージですが、麻痺には主に2種類存在します。脳梗塞などで反対側に麻痺が出るのは、「錐体交叉」と言って延髄で神経が交叉することによります。

  • 痙性麻痺:脳血管障害などの上位運動ニューロン障害で起き、筋緊張が亢進して筋肉が硬く強張るのが特徴です。
  • 弛緩性麻痺:重症筋無力症などの下位運動ニューロン障害で起き、筋肉が柔らかく弛緩するのが特徴です。

痙性麻痺・弛緩性麻痺

運動ニューロン

  • 上位運動ニューロン:大脳皮質(運動野)の命令が脊髄などに届き、錐体路(皮質脊髄路)などを通ります。
  • 下位運動ニューロン:上位運動ニューロンの指令を末梢神経として筋肉に伝えます。

>神経経路

錐体路…?

神経の通り道は複雑でよく分からないと思います。取り敢えず、以下の二点を覚えましょう!

  • 錐体路:四肢などの運動に関わる神経が通る道です。
  • 錐体外路:大脳基底核(後述)などの錐体路・小脳以外で運動に関わる機能の総称です。

*昨今は科学の発達と共に錐体外路と言う呼び方は疑問視されている傾向だそうですが、慣習的に使われています。

錐体路・錐体外路障害

錐体路は運動ニューロンが通るので、障害によって痙性麻痺や以下の徴候などが出ます。

  • Barreバレー徴候:上下肢の挙上を維持可能か検査する方法です。軽い麻痺などでも使えます。
  • Mingazziniミンガッチーニ試験:下肢の肢位を維持可能か検査する方法です。
  • Babinskiバビンスキー徴候:病的反射の中でも有名で、足底を擦って母趾の背屈などを見ます。新生児では神経が未熟なので陽性になります。
  • 筋緊張・腱反射:亢進

錐体外路は大脳基底核などと関係し、障害で無動・多動などに繋がります。

  • Parkinsonパーキンソン病:無動・小刻み歩行などの特徴を呈し、ドパミンとも関係する疾患です。
  • Huntingtonハンチントン病:クネクネとした多動・舞踏運動(不随意運動)などを特徴とします。

2.間脳

間脳・視床

間脳は中心(間)に存在する脳で、大きく3つの構成です。

  • 視床上部:概日リズム(メラトニン)に関わる松果体などが存在します。
  • 視床:感覚に関わる情報の他、運動にも関与します。
  • 視床下部:自律神経系・内分泌系の中心となって体温調整や本能などを司ります。

3.小脳

小脳は大脳皮質の運動野や大脳基底核などと、運動の細かな調整を行います。平衡・眼球運動などにも関わります。

  • 指鼻指(鼻指鼻)試験:患者の示指(人差し指)を、患者の鼻と検者の指に交互に触れさせ、正確性や指の震えなどを見ます。

指鼻指試験

4.脳幹

脳幹は中脳・橋・延髄で構成されています。「幹」と言う名前の通り、生命維持の根幹となっています。12本中10本の脳神経が集まり、自律神経なども存在しています。

>中脳

脳神経のⅢ・Ⅳが中脳より派生しているので、対光反射や眼球運動などに関わります。

>橋

脳神経のⅤ・Ⅵ・Ⅶ・Ⅷが橋より派生しているので、眼球運動・顔面・聴覚などに関わります。

>延髄

脳神経のⅨ・X・Ⅺ・Ⅻが延髄より派生しているので、呼吸・嚥下などに関わります。

5.脊髄

脊髄は脳と違って、中心が灰白質(神経細胞体)で外側が白質(髄鞘)です。腰椎の辺りで終わって馬の尻尾に似た馬尾神経となるので、腰椎穿刺などを行う場合は神経を損傷しない様に目印(ヤコビー線)にします。

髪の毛に針を刺すのが難しいイメージですね!
馬尾

また、運動神経は前根を通って感覚神経は後根を通ります。

  • 前根:腹側の前根が遠心性で運動の指令を脳より末梢に出します。
  • 後根:背側の後根が求心性で知覚情報を末梢より脳に送ります。

今回は「脳・脊髄」について解説しました。

まとめ

  • 大脳は左右半球や「4」区域の葉に分かれています
  • 神経の多くは延髄で交叉しています
  • 上位運動ニューロンは運動の中枢で、錐体路などを通って筋肉に指令を送ります
  • 錐体外路(大脳基底核)は運動のOn・Offなどに関わります
  • 間脳は視床が存在し、体温・本能などを統率しています
  • 小脳は運動の細かな調節や平衡・眼球運動などに関与します
  • 脳幹は多くの脳神経と自律神経が通っている生命維持の中枢です
  • 脊髄は大脳皮質(運動野)から伝わった指令を末梢に送る中継地点です
今回は以上になります。参考になれば幸いです。

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