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気管支喘息とは?原因・症状・発作時吸入薬などについて<看護師国家試験>

2021年1月8日

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集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に様々な情報を発信しています。臨床や投資、お金の知識を基に、専門書やガイドラインなどでリサーチをしてから執筆中!Web関連、看護、お金、職場環境の情報などを発信しています。

・喘息の原因って?

・症状や治療は何をするの?

今回は、こんな声に応えていきます。

この記事は看護学生・看護師は勿論、その他の医療学生・関係者にも通ずる基礎内容です。専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。学科試験・国家試験・予習復習などに役立ててください!

本記事の内容について

  • 気管支喘息について

1.気管支喘息と原因について

気管支喘息は好酸球などによって気道に炎症を起こし、気道の過敏性や狭窄を招くことで咳や呼吸困難などを引き起こします。30年前までは年間6,000例程度の死者を出していましたが、現在では1,500例程度にまで減少しています。

大きく分けて小児喘息と成人喘息に分かれます。

  • 小児喘息:多くがアトピー型でⅠ型アレルギーが関与します。半数以上は成人までに寛解しています。
  • 成人喘息:比較的非アトピー型が多く、アレルギーとは無関係とされます。

遺伝や性別の他にも多くの外的因子が関与し、以下の原因などが挙げられます。寒冷・乾燥している環境や副交感神経(アセチルコリン)によって気道が収縮し、早朝の気温差やアレルゲン物質を吸い込み易くなる就寝時などに好発します。

  • アレルゲン(ダニ・動物など)
  • 呼吸器感染
  • 大気汚染
  • 喫煙
  • 冷気
  • 運動

αβ受容体

アドレナリン受容体

薬剤では以下が挙げられます。

  • β遮断薬:平滑筋収縮作用によって気管支が狭まります。
  • アスピリン・NSAIDs:シクロオキシゲナーゼの阻害でロイコトリエンの産生過剰により引き起こすとされます。

2.気管支喘息の症状と呼吸音について

症状

気道狭窄によって発作性に起きる症状が主になります。

  • 呼吸困難
  • 喘鳴:聴診で笛音が聴かれ、「ヒューヒュー」と狭窄によって高音となります。
  • 咳嗽:乾燥・アレルゲンなどで生じ、咳のみの場合は咳喘息と言われます。
  • その他:呼吸様式の変化やガス交換障害(チアノーゼ・意識障害・心停止)なども起き得ます。

はてな

ラ音とはドイツ語のラッセル音に由来します。呼吸副雑音として連続性と断続性に分かれます。原因疾患は様々なので、音の鳴る機序を覚えておくと良いと思います。

*呼吸音は主に聴診器の平坦な「膜面」を使用します。「ベル面」は心音などで用います。

  • 連続性:いびき音(rhonchiロンカイ:)・笛音(wheezeウィーズ)など
  • 断続性:捻髪音(fine cracklesファインクラックル)・水泡音(coarse cracklesコースクラックル

  • いびき音:太い気道の狭窄で、「グーグー」・「ボーボー」などと吸気・呼気で低音に聴かれます。
  • 笛音:細い気道の狭窄で、「ヒューヒュー」などと主に呼気で高音で聴かれます。
  • 捻髪音:吸気の終わりに肺胞が膨らんだ音で、肺胞の傷害で「パチパチ」・「バリバリ」などと聴かれます。
  • 水泡音:分泌物などの破裂音で、「ブツブツ」などと主に吸気で聴かれます。

3.気管支喘息の検査とスパイロメトリーについて

検査

  • アトピー型:アレルギー反応によって、IgE・好酸球が上昇します。
  • 1秒率(Forced Expiratory Volume:FEV₁%):肺活量に対して1秒間にどの程度吐き出せるかを示す値で、気道狭窄・閉塞によって一気に呼気を吐けずに低下します。ローソクの火が消せなくなるイメージですね!閉塞性換気障害の徴候で、喘息以外ではCOPDなども含まれます。
  • 可逆性所見:気管支拡張薬(β2刺激薬)で呼気流量などが改善します。

スパイロメーターとは

スパイロメーターは換気機能を測定する検査で用いる機械で、検査のことをスパイロメトリーと言います。様々なパラメーターが存在し、呼吸の流れを測って換気障害を検査します。


拘束・閉塞性換気障害

  • 拘束性換気障害:肺が硬くて空気が入り難くなっているので、肺活量が下がります。
  • 閉塞性換気障害:気道が狭まって息が吐き難くなっているので、1秒率が下がります。

長期管理では、患者自身がピークフローメーターによってピークフロー値を測定します。測定した最大呼気流量(PEF:Peak Expiratory Flow)を治療の指標に用います。

4.気管支喘息の治療と薬剤について

治療

発作時と非発作時の両方を管理していきます。非発作時にも継続することで、気道の器質的な狭窄・過敏性を抑制していきます。

  • 発作時:吸入薬(β2刺激薬)・点滴(ステロイド・アミノフィリン)・酸素投与(気管挿管・人工呼吸器)・アドレナリン皮下注射

>経口薬が難しい場合や即効性を求めたりする場合などは静脈投与などの経口投与以外を選択します。

  • 非発作時:吸入薬(β2刺激薬・ステロイド)・内服(テオフィリン)・ロイコトリエン受容体拮抗薬

>症状・検査結果などに合わせて選択していきます。

薬剤

  • 長時間作用型β2刺激薬(LABA:Long Acting Beta 2 Agonist):気管支拡張作用
  • ステロイド:気道の炎症を抑え、β2刺激薬との合剤も用いられます。吸入後は含嗽を行って嗄声・口腔カンジダ症などを防ぎます。
  • アミノフィリン・テオフィリン:気道を広げる作用を持ちます。血中濃度に注意します。
  • ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA:Leukotriene Receptor Antagonist):ロイコトリエンを阻害して気道を広げます。

口すぼめ呼吸:口を細くして息を吹くことで、気道に陽圧が掛かって気管が広がり、息の呼出を行え易くなります。


今回は「気管支喘息」について解説しました。

まとめ

  • 小児ではアレルギー関連が多く、成人では原因不明が多いです
  • アレルゲン・環境・薬剤などが原因となります
  • 喘鳴は気管支の狭窄によって笛の様な音を呈します
  • 口すぼめ呼吸では気道を拡張する作用を期待します
  • 特に息を吐くことにが難しくなって1秒率が下がります
  • 吸入を主軸に発作時・非発作時の症状に合わせて治療を行います
今回は以上になります。参考になれば幸いです。

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