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【脳出血】種類・原因・症状・検査・治療などについて<看護師国家試験>

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集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に様々な情報を発信しています。臨床や投資、お金の知識を基に、専門書やガイドラインなどでリサーチをしてから執筆中!Web関連、看護、お金、職場環境の情報などを発信しています。

・脳出血って?

・種類とか特徴を知りたいな!

今回は、こんな声に応えていきます。

この記事は看護学生・看護師は勿論、その他の医療学生・関係者にも通ずる基礎内容です。専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。学科試験・国家試験・予習復習などに役立ててください!

国家試験範囲の解説一覧は領域別にHOMEに掲載しています。

本記事の内容について

  • 脳出血とは
  • 代表的な出血部位について
  • 眼症状・予後など
  • 症状・検査・治療について

1.脳出血とは

脳卒中とは突発的に起きて倒れてしまう脳血管障害のことで、虚血性疾患と出血性疾患に大別されます。今回は高血圧などによって起きる出血性疾患(脳出血)を見ていきます。

脳出血は、血管が破綻して脳内に血が溜まることで様々な症状を起こします。脳梗塞よりは頭痛などを起こし易く、眼の位置に変化が表れ易いのが特徴的です。

主な種類は以下の通りです。

  • 被殻出血
  • 視床出血
  • 脳幹(橋)出血
  • 小脳出血
  • 皮質下出血

2.被殻出血

CT・被殻出血

被殻出血は脳出血で最多です。被殻は大脳基底核の一部で、CT画像(水平断)では「く」の字になった内包の外側に位置します。

眼症状では、水平方向の眼球運動が障害されることで病側を向く共同偏視を来します。

ざっくりした位置は以下の通りです。切り取った位置で写り方が違いますが、内包を探すと位置関係が分かり易いです。

脳出血・CT図

3.視床出血

間脳・視床

視床出血は脳出血で二番目に多いです。視床は感覚などを司る部位で、CT画像(水平断)では「く」の字になった内包の内側に位置します。

眼症状では、垂直方向の眼球運動が障害されることで内下方を向く共同偏視を来します。「視床」の「床」で、床を見ると覚えると楽かもですね。

特徴としては神経の集まりとなる内方の内側に出血しているので、手術を行うと傷付ける可能性が高く、一般的に手術適応が無いことです。また、脳室が近く出血が脳室に及ぶ「脳室内穿破」による水頭症を起こし易いとされます。

4.脳幹(橋)出血

 

脳幹出血の多くは橋出血で、脳出血全体で見ると比較的少ないです。生命維持中枢なので出血量によっては予後不良です。

眼症状では、垂直水平方向の眼球運動が共に障害されて正中位固定となります。また、交感神経障害による縮瞳(pinpoint pupils)を起こします。

特徴としては生命維持中枢を傷付けられないので、視床出血と同じく一般的に手術適応が無いことです。

人形の眼現象

人形の眼現象

頭を急速に上下左右に動かした場合に、眼球が逆方向に動くことを言います。この現象が起こるのが正常で、人形の眼現象が消失して頭部と同じ方向に眼球が動くと脳幹障害を意味します。

5.小脳出血

小脳出血も比較的少ないです。位置や機能に関連して、後頭部痛や眩暈・歩行障害などを起こします。脳出血での頭痛としては、特に強い部位とされます。

眼症状では水平方向の眼球運動が障害されますが、錐体交叉の後の部分なので病側とは逆の健側に向く共同偏視や、眼振などが起こり易いです。

6.皮質下出血

皮質下出血も比較的少なく、高血圧以外でも起こります。異常蛋白が沈着して血管が破れるアミロイドアンギオパチーや静脈奇形などによる出血が特徴的です。

7.症状・検査・治療について

眼球異常・脳出血

症状

出血部位・範囲・病態などで様々ですが、代表的な症状は以下などです。眼症状が特徴的なのと、残りはBE-FASTで覚えても良いと思います。

  • 意識障害
  • 麻痺・感覚障害
  • 構音障害・失語
  • 眼症状

CT・脳出血・脳梗塞

検査

  • CT:脳梗塞と違って発症直後でも写ります。一般的に出血は白く高吸収域となり、梗塞は黒く低吸収域になります。

治療

脳出血の発生機序・重症度などで違いますが、止血・出血予防・脳浮腫軽減などの治療を行います。以下が代表的です。

  • 抗脳浮腫薬:高張グリセロールなどによって浸透圧を調節し、利尿を促して脳浮腫(脳圧)を軽減します。
  • 降圧薬:カルシウム拮抗薬などで収縮期血圧を140mmHg程度で管理します。
  • 止血薬:出血を止める薬剤を用います。
  • その他:脂質異常症・糖尿病などに関連した薬剤を用います。

  • 外科的治療:脳内を血が占拠してしまうと、神経にダメージを与えて呼吸障害などの様々な症状を呈し、時に致死的となります。適応症例では血腫を取り除く手術を行います。

注意ポイント

  • 姿勢:呼吸障害や脳浮腫を予防する目的で15-30度程度に挙上します。
脳神経領域の実習時には、姿勢を変える場合などは注意しましょう。

今回は「脳出血」について解説しました。

まとめ

  • 脳出血は大きく5種類に分かれます
  • 被殻・視床出血が多いです
  • 視床・脳幹出血は一般的に手術適応外です
  • 脳出血は眼症状が特徴的です
  • 止血・血腫・出血予防・脳浮腫軽減などを行います
今回は以上になります。参考になれば幸いです。

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