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痙攣・癲癇(てんかん)の機序や違いなどを解説します<看護師国家試験>

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集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に様々な情報を発信しています。臨床や投資、お金の知識を基に、専門書やガイドラインなどでリサーチをしてから執筆中!Web関連、看護、お金、職場環境の情報などを発信しています。

痙攣けいれん癲癇てんかんの違いって?

・間代性や強直性ってどう違うの?

今回は、こんな声に応えていきます。

「癲癇」は漢字の難しさ以外に、漢字自体に偏見が含まれているので「平仮名表記」が推奨されているそうです。以降、平仮名表記で解説していきます。

この記事は看護学生・新卒看護師は勿論、未経験領域に臨む臨床看護師にも通ずる基礎内容ですので参考にどうぞ!筆者の経験以外に専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。

国家試験範囲ですので、学科試験内容にも含まれます。国家試験合格率は全国平均で90%程度です。単位を落とすと学費が余計に掛かってしまいます。

この記事は国家試験範囲(+α)程度の内容に絞って、突っ込んだ内容はなるべく別記事でしています。是非参考にして「単位取得」「合格」に役立ててくださいね。

本記事の内容について

  • てんかんについて
  • 機序・種類について
  • 対応・治療について

1.てんかん・分類について

てんかん ≠ 痙攣

てんかん(Epilepsy)は大脳皮質の異常な興奮によって、痙攣・意識障害・脱力などを起こす脳の慢性疾患とされます。一方、痙攣は意図せずに動く不随意な骨格筋収縮で、脳の異常興奮以外に代謝障害や中毒などでも起きます。

てんかんの代表的な分類は以下の通りです。

  • 症候性てんかん:多くは、脳の器質的異常が原因となります。
  • 特発性てんかん:脳に異常は無く、原因不明で小児に好発します。多くは予後が良いとされます。

また、てんかん発作でも分類されます。タブで切替可能です。




てんかん・部分発作

大脳半球の局所的な発作です。

  • 単純部分発作:意識障害は無く、興奮した領域によって症状は異なります。例えば運動野(中心前回)に興奮が起きると、顔・手足などの痙攣を起こします。

*痙攣が近くに波及して、顔・手足などに広がることをJacksonジャクソン発作と言います。痙攣後に一過性の麻痺を呈す場合を、Toddトッド麻痺と言います。

  • 複雑部分発作:意識障害を呈し、その間に手や口などが勝手に動く自動症を起こします。

てんかん・全般発作

左右の大脳半球の過剰興奮で起きます。

  • 欠神けっしん発作:突然意識を失って呼び掛けに応えなくなります。
  • ミオクロニー発作:突発的な短時間の筋収縮で、外的刺激(光刺激)で誘発され易いです。
  • 脱力発作:突然の脱力によって、転倒などを起こし易いです。
  • 強直間代きょうちょくかんだい発作:強直(強張る)・間代(収縮 ⇔ 弛緩)を特徴とする痙攣を起こします。

>検査

検査

  • 脳波(EEG:electroencephalogram):頭皮に電極を取り付けて波形を読み取ります。発作時・間欠期(非発作時)に、心電図のQRS波に似た棘波と言われる特徴的な異常波形などを示します。

>治療

抗てんかん薬・副作用

治療

脳波・家族歴・画像検査などを加味して、「型」に合った薬剤を選択していきます。

  • 部分発作:カルバマゼピンなど
  • 全般発作:バルプロ酸ナトリウムなど
  • 難治性:外科手術など

*カルバマゼピン:特発性全般てんかんでは一部増悪します。

*バルプロ酸ナトリウム(デパケン®):カルバペネム系抗菌薬との併用でバルプロ酸ナトリウムの血中濃度が下がります。

抗てんかん薬

その他の抗てんかん薬を以下に列挙します。総じて脳の興奮を抑える働きを持っているので、眠気・ふらつきなどが代表的な副作用となります。また、一部の薬剤は胎児に影響を及ぼすので妊娠適齢期の女性には要注意です。

  • フェニトイン(アレビアチン®)
  • エトスクシミド(ザロンチンシロップ®)
  • クロナゼパム(ランドセン®)
  • レベチラセタム(イーケプラ®)

3.てんかん重責状態

重責状態とは、長時間又は短時間でも反復して意識が回復しない状態を言います。痙攣を伴わない場合は非痙攣性てんかん重責状態と言います。発作時は呼吸・身体損傷などに注意して介入します。

5分以上持続する場合は、ベンゾジアゼピン系薬剤(ジアゼパム:セルシン®)などによる鎮痙が推奨されています。30分以上の持続では、後遺症の危険性も示唆されています。

ポイント

強直間代発作・痙攣

  • 意識状態・眼球
  • 痙攣部位・様式・時間
  • 呼吸状態
  • 身体損傷予防(打撲・咬舌など)

4.熱性けいれん・憤怒けいれん

発熱を伴って乳幼児に起きる「熱性けいれん」と、啼泣後に起きる「憤怒けいれん(泣き入りひきつけ)」は我が子が起こすとなると驚きそうですね。実際、聴いた話では最前線で活躍する熟練看護師でもビビったそうです。

  • 熱性けいれん:6ヶ月~5歳頃に見られ、8%程度の子が起こす小児で最多の痙攣と言われます。未発達な脳細胞が熱で興奮し、意識障害や強直・間代発作を起こすとされます。3人に1人程度が再発します。
  • 憤怒けいれん:6ヶ月~3歳頃に見られ、5%程度の子が起こすとされます。泣いた後に呼吸停止(チアノーゼ)・意識障害などを起こして自然回復します。

*どちらも一般的に治療は必要無く、予後は良好とされます。


今回は「痙攣・癲癇」について解説しました。

まとめ

  • てんかんは痙攣を起こし得る疾患で、意識消失なども起こします
  • 痙攣は何かしらの原因による不随意な骨格筋の収縮を言います
  • てんかんは大きく2種類に分けられます
  • 小児では原因不明の特発性てんかんが多いです
  • 検査は脳波などを行います
  • 治療は主に薬物療法で、難治性で適応になる場合は外科手術なども行います
  • 抗てんかん薬は眠気・ふらつきなどが有名な副作用です
  • 重責発作では、呼吸などに注意しつつジアゼパムの投与を行います
  • 前兆・痙攣部位・時間・様式なども観察しましょう
今回は以上になります。参考になれば幸いです。

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