質問・要望など

Mail」又は「Twitter@liberal_nurse」のDMまでお気軽にどうぞ^^v

Nursing

【透析】糖尿病性腎症・糸球体腎炎などの概要について<看護師国家試験>

2020年11月26日

アバター

集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に様々な情報を発信しています。臨床や投資、お金の知識を基に、専門書やガイドラインなどでリサーチをしてから執筆中!Web関連、看護、お金、職場環境の情報などを発信しています。

・糖尿病性腎症って?

・透析になる疾患って?

今回は、こんな声に応えていきます。

この記事は看護学生・新卒看護師は勿論、未経験領域に臨む臨床看護師にも通ずる基礎内容ですので参考にどうぞ!筆者の経験以外に専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。

国家試験範囲ですので、学科試験内容にも含まれます。国家試験合格率は全国平均で90%程度です。単位を落とすと学費が余計に掛かってしまいます。

この記事は国家試験範囲(+α)程度の内容に絞って、突っ込んだ内容はなるべく別記事でしています。是非参考にして「単位取得」「合格」に役立ててくださいね。

本記事の内容について

  • 糖尿病性腎症について
  • 糸球体腎炎について
  • 腎硬化症について

1.慢性透析療法の原疾患について

透析導入原因疾患

出典:日本透析医学会

日本人は糖尿病になり易く、10人に1人は糖尿病と言われます。予備軍も含めると6人に1人で、2018年のデータでは透析導入に至る原因でNo.1です。日本の慢性透析療法の原疾患の順位は次の通りです。

  1. 糖尿病性腎症:42.5%
  2. 慢性糸球体腎炎:15.6%
  3. 腎硬化症:15.6%

それぞれ見ていきます。

2.糖尿病性腎症のステージ・症状・治療について

糖尿病による高血糖で合併します。他には神経障害や網膜症が三大合併症です。二次性ネフローゼ症候群の原因にもなります。

腎小体について

ポイント

糸球体基底膜

長年の高血糖状態で、血管が傷害されます。特に細小動脈や毛細血管で生じ易いとされます。血管が傷害されると糸球体基底膜などが壊れて、蛋白質が漏れ出します。

  • 初期:微量アルブミン尿

Stage・治療

  • 第1期(腎症前期):血糖管理
  • 第2期(早期腎症期):微量アルブミン尿・血糖管理・血圧管理
  • 第3期A(顕性腎症前期):持続的蛋白尿・血糖管理・血圧管理・蛋白制限・塩分制限
  • 第3期B(顕性腎症後期):同上(GFR・CCr低下)
  • 第4期(腎不全期):持続的蛋白尿・血糖管理・血圧管理・蛋白制限・塩分制限
  • 第5期(透析療法期):透析療法・血糖管理・血圧管理

管理

  • 血糖管理:血糖値異常を及ぼすので原則ステロイドは禁忌となります。
  • 血圧管理:腎保護作用・腎負担軽減目的にARB・ACE阻害薬を使います。
  • 水分管理:持続蛋白尿出現後は、低アルブミン血症による浮腫などを呈すので食事と一緒に注視します。

レニンアンジオテンシンアルドステロン・RAA系について

3.急性糸球体腎炎の原因(子ども・アレルギー)について

急性糸球体腎炎の多くは7歳前後の小児に好発します。原因はA群β溶連菌感染で、扁桃炎などを切っ掛けにして免疫複合体が糸球体に沈着し、その部分を攻撃して傷害を起こすⅢ型アレルギーになります。

溶連菌による糸球体腎炎を、溶連菌感染後急性糸球体腎炎(PSAGN:Post Streptococcal Acute Glomerulonephritis)と言います。

4.急性糸球体腎炎の症状・検査・治療について

症状

  • 浮腫(眼瞼など)
  • 高血圧
  • 血尿
  • 蛋白尿

ネフローゼ症候群を呈することは少ないので、膠質浸透圧による浮腫は少ないです。糸球体障害によって、ナトリウム排泄障害・水分貯留・赤血球漏出などが起きることで生じます。尿性などは数ヶ月程度で改善しますが、時に慢性腎炎に移行します。

検査

  • 尿検査
  • 腎生検
  • 培養検査(溶連菌)
  • 血清補体価減少:一般的にⅡ・Ⅲ型アレルギーなど、補体が関係する疾患では低値になります。

治療

  • 過活動制限
  • 対症療法(利尿・降圧)
  • 食事制限(塩分・蛋白・水分)
  • 溶連菌除去

5.慢性糸球体腎炎(IgA腎症)の原因・食事などについて

慢性糸球体腎炎(慢性腎炎)は、1年以上の異常尿所見を認める疾患の総称です。

ポイント

IgA腎症が多く、約20年で40%程度が末期腎不全に移行します。原因不明で、糸球体毛細血管を支持するメサンギウム細胞の増殖とIgAの沈着を認め腎障害を呈します。

*イメージ

メサンギウム細胞

症状

  • 無症状:健診でよく見付かります。
  • 血尿・尿蛋白:特に気道感染などで増悪します。

検査

  • 尿検査
  • 腎生検(IgA沈着所見)

治療

  • 生活指導(禁煙・運動など)
  • 食事制限(塩分・蛋白)
  • ステロイド療法・扁桃摘出術(IgA抑制)

6.腎硬化症の原因・治療・食事などについて

高血圧性腎障害とも呼ばれ、長年の高血圧によって腎臓の血管が動脈硬化を起こし、内腔が狭くなります。それに伴って腎血流が減少することで、糸球体が硬化して腎障害を来します。

無症状で、食事療法や血圧管理などが主となります。特に140/90mmHg以上は危険です。


今回は「慢性透析療法の原因疾患」について解説しました。

まとめ

  • 慢性透析療法の原因TOP3は糖尿病・慢性腎炎・高血圧です
  • 急性腎炎は子どもの溶連菌感染後に多いです
  • IgA腎症は難病で、緩徐に進行して半数近くが透析を必要とします
今回は以上になります。参考になれば幸いです。

お勧めの記事などを以下に貼っています。疑問、質問、要望などは「Mail」又は「Twitter@liberal_nurse」のDMまでお気軽にどうぞ^^v

<国家試験対策>

続きを見る

<学生・参考書一覧>

続きを見る

 

お勧めの厳選書籍は「コチラ」です。専門書は高いので、ちょっとした質問などは「Mail」又は「Twitter@liberal_nurse」のDMまでお気軽にどうぞ^^v

Nursing

2021/1/16

気胸・緊張性気胸とは?症状・治療などを解説します<看護師国家試験>

Nursing

2021/1/14

【COPD】慢性閉塞性肺疾患の原因・検査・治療など<看護師国家試験>

Nursing

2021/1/12

【肺炎】原因・分類・症状・検査・治療などについて<看護師国家試験>

Nursing

2021/1/10

気管支喘息とは?原因・症状・発作時吸入薬などについて<看護師国家試験>

Nursing

2021/1/4

【呼吸器】気道と肺の解剖学的位置・構造・機能など<看護師国家試験>

  • 執筆者
  • 最新記事
アバター

集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に様々な情報を発信しています。臨床や投資、お金の知識を基に、専門書やガイドラインなどでリサーチをしてから執筆中!Web関連、看護、お金、職場環境の情報などを発信しています。

-Nursing

© 2021 Liberal Nurse -リベラルナース-