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糖尿病網膜症とは?手術・治療・中途失明などについて<看護師国家試験>

2021年5月11日

集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に医療情報やお役立ち情報を発信しています。医療学生・新卒看護師向けに分かり易く解説するコンテンツも制作しています!国家試験に合格したのに臨床で上手く使えない…と思っている人は結構多いです。折角学習するのに臨床で活かせないのは勿体無いです。効率的・体系的に学びつつ臨床に活かしましょう!

糖尿病による網膜症って何で起こるの?

今回は、こんな声に応えていきます。

この記事は看護学生・看護師は勿論、その他の医療学生・関係者にも通ずる基礎内容です。専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。学科試験・国家試験・予習復習などに役立ててください!

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当記事で分かること

  • 糖尿病網膜症とは
  • 3段階の程度について
  • 症状・検査・治療など

糖尿病網膜症とは

糖尿病合併症

糖尿病の三大合併症となる眼疾患で、高血糖によって血管が傷付き、特に細く小さな血管が多い部位の一つとなる眼に起こります。治療をしなかった場合は10年前後で発症するとされます。

中途失明の原因で第一位となるのは緑内障ですが、その次に網膜色素変性と並んで多く、年間3,000人程度が失明していると報告されています。血糖管理が特に重要となります。

段階

糖尿病網膜症

進行程度によって3段階に分かれます。初期では無症状のことが多く、発見されたときには進行していて手遅れになり易いとされます。

  1. 単純網膜症:血管の脆弱化に伴う血管瘤・出血・浮腫などが起きます
  2. 増殖前網膜症:血流・血管障害による虚血が起きます
  3. 増殖網膜症:新生血管・増殖膜形成による出血及び非裂孔原性網膜剥離(牽引性網膜剥離)が起きます

症状

飛蚊症

  • 霧視:モヤモヤとして見えます
  • 飛蚊症:硝子体に出血などが生じることで粒々したものなどが見えます
  • 視力低下・視野欠損:モノの見え難さや視界が欠けます

検査・治療

  • 眼底検査
  • 血糖管理:HbA1C<7.0%
  • その他:高血圧症・脂質異常症管理など
  • 網膜光凝固術:進行例で血管新生を抑制して視力低下を防ぐ目的で行われます
  • 硝子体手術:硝子体出血や網膜剥離を伴う場合に、出血除去・網膜治療を目的に行います

HbA1C

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)は、長期間(2ヶ月程度)の血糖コントロールの平均推移を反映します。体のヘモグロビン(Hb)の全体の何%に糖が結合しているかを示します。

年齢にもよりますが5.0%程度が正常値になり、6.0%を越えてくると高い水準になってきます。HbA1c≧6.5%は危険です。

網膜光凝固・硝子体手術


今回は「糖尿病網膜症」について解説しました。

まとめ

  • 初期症状は少なく、発見時には進行しています
  • 中途失明では緑内障などに次いで多いです
  • 高血糖による血管の脆弱化で起こります
  • HbA1Cなどの管理や進行を抑制する手術などを行います
今回は以上になります。参考になれば幸いです。

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