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音の伝わり方って?耳の解剖生理・名称・覚え方などをイラストで解説します<看護・国家試験>

2021年2月24日

集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に医療情報やお役立ち情報を発信しています。医療学生・新卒看護師向けに分かり易く解説するコンテンツも制作しています!国家試験に合格したのに臨床で上手く使えない…と思っている人は結構多いです。折角学習するのに臨床で活かせないのは勿体無いです。効率的・体系的に学びつつ臨床に活かしましょう!

耳の解剖が知りたいな!音の伝わり方は?

今回は、こんな声に応えていきます。

この記事は看護学生・看護師は勿論、その他の医療学生・関係者にも通ずる基礎内容です。専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。学科試験・国家試験・予習復習などに役立ててください!

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当記事で分かること

  • 耳の解剖生理について
  • 代表的な検査とは

耳介

耳の解剖について

耳は言わずと知れた音を聴く器官です。音以外では平衡感覚にも関与しています。耳の裏や窪みには垢が溜まり易いので、清潔ケアの時には見てみましょう!

耳の構造について

耳・解剖

耳は外耳・中耳・内耳で構成されています。それぞれの領域に複数の器官・機能などが備わっています。

  • 外耳
  • 中耳
  • 内耳

外耳

  • 耳介:音をキャッチする役割を持ちます。
  • 外耳道:音を鼓膜に伝えます。分泌腺を備え、異物をまとめて耳垢にして外に自然排出しています。

外耳は外側の耳介と鼓膜までの外耳道で構成されています。外耳道は耳掃除をしている場所ですね。耳垢は外耳道を守る役割も持っているので、過剰に取り除くのは推奨されていません。綿棒などを突っ込まずに目に見える範囲だけ行いましょう。

中耳

  • 鼓膜:感染防御や耳小骨に音を伝える役割などを持ちます。
  • 鼓室:耳小骨などを収める空間になっています。
  • 耳管:鼓室に存在します。鼻に繋がり、飛行機などでの「キーン」を治す圧力調節機能や感染防御などの役割を持ちます。
  • 耳小骨:鼓膜から受け取った振動を、ツチ・キヌタ・アブミの順に「骨」を通して内耳に伝えます。

よく聴く「中耳炎」は耳管からの感染が多く、構造的に小児に好発します。

内耳

聴覚

  • 前庭窓(卵円窓):アブミ骨より伝わった振動を受け取ります。
  • 蝸牛(管・神経):蝸牛に伝わった音は、神経などを介して脳に伝わって音を認識します。

平衡

  • 半規管:3つの輪が特徴的で、俗に三半規管とも呼ばれます。回転加速度を司ります。
  • 前庭:半規管(上)と蝸牛(下)に挟まれ、平衡斑・平衡砂(耳石)などによって直線加速度や傾きなどの感覚を司ります。

語呂合わせより、ストーリー立ててイメージで覚えると記憶に残り易いです。参考までに!
音の伝わり方について

難聴

聴力は鼓膜の振動による気導と、音の振動が頭蓋骨に伝わる骨導に分かれます。難聴の種類は以下の通りです。

  • 伝音難聴
  • 感音難聴
  • 混合性難聴

伝音難聴

外耳・中耳の障害で、気導が低下して骨導優位に聴こえます。自分の声が大きくなり、小声になるとされます。中耳炎などが代表的です。

補聴器などは音を調節して伝音難聴の改善を図ります。

感音難聴

内耳以降の障害で、気導・骨導共に低下します。多くの難聴が入り、メニエール病・突発性難聴・先天性難聴などが代表的です。

人工内耳は蝸牛の役割を担って感音難聴の改善を図ります。

混合性難聴

両者を併発した場合を言います。

先天性風疹症候群で難聴が起きるので、風疹の予防接種が推奨されています。
【風疹】感染経路・対策・妊婦(赤ちゃん)に対する影響について<先天性風疹症候群>

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聴覚機能検査

代表的な聴力検査を示します。

純音聴力検査

健康診断などで御馴染みで、オージオメーターと呼ばれる機械を用いて左右の聴覚を検査します。7周波流し、聴こえている間はスイッチを押します。

耳鏡

外耳道と鼓膜を観察して、異物・感染徴候・穿孔などを確認します。

音叉

  • Weberウェーバー試験:音叉を振動させて額に当てて骨導を調べます。
  • Rinneリンネ試験:音叉の振動を耳の後ろに当てて骨導を調べ、聴こえなくなった時点で耳介に音叉を寄せて気導を調べます。

今回は「耳」について解説しました。

まとめ

  • 外耳・中耳・内耳で構成されます
  • 聴覚・平衡に関わります
  • 中耳では耳小骨・鼓膜・耳管などの役割を把握しよう!
  • 内耳では蝸牛・半規管などの役割を把握しよう!
  • 音を伝える障害と、音を感じ取る障害に大別されます
  • 過剰な耳掃除は危険!風疹の予防接種も検討しよう!

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