
今回は、こんな声に応えていきます。
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当記事で分かること
- 成長ホルモンとは
- 分泌部位・時間帯・作用について
- 疾患について
<Contents>
成長ホルモン(GH:growth hormone)とは
成長ホルモンとはその名の通り、骨・蛋白質を合成して成長を促すホルモンです。血糖値上昇・脂肪分解の作用も持ちます。
分泌部位
分泌される場所は脳下垂体の「前葉」と呼ばれるところですが、分泌を刺激するホルモンは視床下部より放出されます。このホルモンを成長ホルモン放出刺激ホルモン(GHRH:growth hormone releasing hormone)と呼びます。
視床下部にはソマトスタチンを除き、放出ホルモン(RH)でホルモンを調節しています。
時間帯
0時前後がゴールデンタイムで、寝付いて3時間程度で最も分泌されます。2時くらいまでには寝た方が良さそうですね。また、運動によっても分泌されるので、昔の言葉の「子どもは風の子寝る子は育つ」は的を得ているんですね!
高血糖では分泌が落ちるので、特にステロイドの内服による成長抑制が子どもの頃には問題として挙げられます。
分泌異常
ポイント
成長ホルモンの役割を覚えてしまうのが近道です。巨人症・巨大症では成人など、骨の成長が終わっている場合は手足・顔などのパーツが肥大して高身長にはなり難いとされます。
- 下垂体腺腫(分泌過多):Hardy手術
- 薬物療法:分泌抑制・補充
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今回は「成長ホルモン」について解説しました。
まとめ
- 成長ホルモンは下垂体前葉より分泌されます
- 司令塔は視床下部の放出ホルモン(RH)です
- 作用は成長促進・血糖上昇・脂肪分解などです
- 入眠後に多く分泌されます
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