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インスリンとは?注射・製剤の種類などを分かり易く解説します<看護・医療国家試験>

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インスリンって、どんな作用なの?簡単に製剤も教えて!

今回は、こんな声に応えていきます。以下の関連記事も参考にどうぞ!

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この記事は看護学生・看護師は勿論、その他の医療学生・関係者にも通ずる基礎内容です。専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。学科試験・国家試験・予習復習などに役立ててください!

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当記事で分かること

  • インスリンとは
  • インスリン製剤について

インスリンとは

ソマトスタチン・インスリン・グルカゴン

インスリンは膵臓のランゲルハンス島β細胞から分泌される「唯一」の血糖降下ホルモンです。

糖代謝

ポイント

インスリンの作用で、血液に流れているブドウ糖(グルコース)を筋肉・肝臓・脂肪に取り込むことで血糖値が下がります。過剰な糖は脂肪に蓄えられるので、不摂生な食生活をすると肥満となります。また、グリコーゲンと呼ばれる糖の塊をブドウ糖(グルコース)に分解して血糖値を上げる作用を抑制します。

インスリン製剤について

インスリン製剤

ポイント

インスリン製剤は細かく分類されます。その中でも製品毎に細分化されていくので、最初はざっくり覚えると良いと思います。食後に分泌されるインスリンを追加分泌と言って、1日中分泌されているインスリンを基礎分泌と言います。

  • 超速効・速効型(兎)タイプ:追加分泌を補う
  • 持効・中間型(亀)タイプ:基礎分泌を補う
  • 混合型(合体)タイプ:両方を補う

インスリン分泌障害

インスリン拮抗性

インスリン分泌障害

特にⅠ型糖尿病では遺伝や自己免疫などにより、β細胞が破壊されてしまうことでインスリン分泌障害を超します。インスリンの分泌が不足しているので、インスリン投与がメインの治療になります。肥満によってインスリン抵抗性が加わっていきます。

インスリン抵抗性

Ⅱ型糖尿病で多く、インスリンの作用により脂肪が蓄積するので肥満体型がよく見られます。脂肪細胞はアディポサイトカインと呼ばれる物質のバランスを壊し、インスリンの効きを悪くします。この為、インスリンを通常より多く分泌しますが、次第に膵臓が疲弊してインスリン分泌障害が進行していきます。

ヒトインスリン・インスリンアナログの違いとは

インスリン皮下注射

ヒトインスリンは「ヒト」のインスリンと同じ構造をしたインスリンのことを指します。それを改良して人工的に作ったインスリンを、インスリンアナログと言います。

ヒトインスリン

  • 速効型:ヒューマリン®R注・ノボリン®R注
  • 混合型:ヒューマリン®3/7注・ノボリン®30R注
  • 中間型:ヒューマリン®N注・ノボリン®N注

インスリンアナログ

  • 超速効型:ヒューマログ®注・ノボラピッド®注など
  • 混合型:ノボラピッド®30ミックス注・ヒューマログ®ミックス25注など
  • 持効型溶解:ランタス®注・トレシーバ®注など

特徴

超速効型・速効型

追加分泌を補います。超速効型(アナログ製剤)は発現が早く効果が早く切れるので、食直前に投与して食後の低血糖を起こし難いとされます。速効型(ヒトインスリン製剤)は30分前に投与します。

  • 超速効型:作用発現15分程度・持続時間5時間以内
  • 速効型:作用発現30分程度・持続時間8時間程度

中間・持効型

基礎分泌を補います。発現時間は製品によって異なりますが、多くは24時間程度持続します。1日1回の投与を行います。

混合型

追加・基礎分泌を補います。両者をミックスさせたインスリン製剤で、比率によって様々です。

注射方法

インスリン皮下注射

一般的に皮下注射で投与します。急性期では持続注射を行う場合もあります。詳しくは外部(日本糖尿病協会)のPDFを参照ください。

インスリン自己注射ガイド(PDF)

 


今回は「インスリン」について解説しました。

まとめ

  • インスリンは唯一の血糖降下ホルモンです
  • ブドウ糖の取り込みを促進して、ブドウ糖への分解を抑制します
  • 基礎分泌と追加分泌で考えよう!
  • 製剤の種類で投与方法・作用などが異なってきます

参考・引用文献(Web)

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