
今回は、こんな声に応えていきます。
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当記事で分かること
- 咽喉の解剖生理について
- 咽頭と喉頭の違いとは
- 代表的な検査について
<Contents>
咽喉
咽頭と喉頭を総じて咽喉と呼びます。
咽頭
空気や食物の通り道になります。また、嚥下・構音・感染防御(扁桃)などの役割を持ちます。
- 上咽頭
- 中咽頭
- 下咽頭
咽頭は3区域に分かれます。鼻腔の奥が上咽頭で、口腔の奥が中咽頭になっています。下咽頭は、喉頭及び食道に続きます。
喉頭
喉頭は喉頭蓋の辺りから気管に繋がる部分で、上気道の最後の区域になります。男性では「のど仏」(甲状軟骨)として視覚的に位置が分かり易いです。甲状軟骨の下に輪状軟骨が存在します。
喉頭の主な役割は次の通りです。
- 呼吸
- 嚥下
- 発声
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嚥下
嚥下機能としては嚥下時に喉頭蓋が閉じて誤嚥を防止する役割を持ちます。
嚥下の過程は5期又は3期で説明されます。3期の場合は「1」と「2」を省略します。
- 先行期:食物を認識して唾液分泌・姿勢などの摂食準備を行う段階です。
- 準備期:摂食後に咀嚼して食塊を形成する段階です。
- 口腔期:食塊を口腔から咽頭に送り出す段階です。
- 咽頭期:食塊を咽頭から食道に送る段階です。
- 食道期:食塊を食道から胃に送る段階です。
発声
声帯を狭めて震わすことで発声を行う役割を持ちます。
声帯は嚥下時や咳嗽時などに閉鎖します。気管挿管の時に医師が行う喉頭展開にも関わってくるので覚えておきましょう!

検査
色々な検査の中でも代表的な種類だけ挙げます。
視診
舌圧子やライトを用いた方法で、経験している方が多いと思います。口腔内や舌の観察なども含まれます。
喉頭鏡
間接喉頭鏡と言う先に鏡の付いた器具で喉頭を観察します。
内視鏡
画像の内視鏡は柔らかい軟性鏡と言うカメラで、硬く真っ直ぐになっている硬性鏡と言うカメラなども用いられます。
嚥下機能
看護師が行える簡単な検査から造影剤や内視鏡を用いる検査まで様々です。代表的な検査を挙げます。
簡易検査
- 反復唾液嚥下テスト(RSST:Repetitive Saliva Swallowing Test):30秒間で空嚥下を何回行えるか確認します。3回以上が正常です。
- 改訂水飲みテスト(MWST:Modified Water Swallowing Test):冷水3mlを飲水して咳嗽・嗄声・呼吸状態などを確認します。
嚥下機能検査
嚥下造影検査(VF:videofluoroscopic examination of swallowing):造影剤を含む食物などを嚥下し、X線透視下で確認します。
今回は「咽喉」について解説しました。
まとめ
- 咽頭は3区域に分かれています
- 喉頭は気管に繋がる手前の部分です
- 嚥下・発声の仕組みや検査をざっくり覚えよう!
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