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【肺癌】腺癌・扁平上皮癌・小細胞癌などの特徴について<看護師国家試験>

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集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に様々な情報を発信しています。臨床や投資、お金の知識を基に、専門書やガイドラインなどでリサーチをしてから執筆中!Web関連、看護、お金、職場環境の情報などを発信しています。

・肺癌の病態って?

・分類や合併症は?

今回は、こんな声に応えていきます。肺癌のリボンは「パール & ホワイト」です。煙草の煙を連想させますね。

この記事は看護学生・新卒看護師は勿論、未経験領域に臨む臨床看護師にも通ずる基礎内容ですので参考にどうぞ!筆者の経験以外に専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。

国家試験範囲ですので、学科試験内容にも含まれます。国家試験合格率は全国平均で90%程度です。単位を落とすと学費が余計に掛かってしまいます。

この記事は国家試験範囲(+α)程度の内容に絞って、突っ込んだ内容はなるべく別記事でしています。是非参考にして「単位取得」「合格」に役立ててくださいね。

本記事の内容について

  • 肺癌とは
  • 分類・好発について
  • 症状・検査・治療など

1.肺癌の原因と好発について

2018年の統計情報では、男性の癌の死因第1位、女性2位になります。全体で見ると1位なので、試験などでも頻出しそうです。

1位 2位 3位 4位 5位
男性 大腸 膵臓 肝臓
女性 大腸 膵臓 乳房

参照Web:国立がん研究センター

前述した通り、肺癌は日本の癌で最も多く、言うまでも無く「喫煙」が最大の危険因子と言われています。男性では最多ですが、女性でも比較的多いことが伺えます。

<罹患数>

出典:国立がん研究センター

喫煙指数

喫煙が重要な危険因子となる疾患の評価として、ブリンクマン指数が用いられます。1箱20本を20年間吸っていると、400になります。

1日喫煙本数 x 喫煙年数

  • 400≦:肺癌危険度↑
  • 600≦:肺癌危険度↑↑・COPD↑
  • 1200≦:喉頭癌危険度↑

>原因・好発

高齢男性に多く、喫煙などの化学物質の吸入によって発症率が上がります。

  • 男性>女性
  • 高齢者(60歳以降)
  • 喫煙者
  • 職業曝露
  • 大気汚染

参考

癌検診・生活習慣病・感染症などに不安を持っている方は以下で検査できます。自宅で採取可能で、アプリ連動や医師へのWeb相談も可能です。

2.肺癌の組織型分類について

肺癌は大きく分けると「小細胞癌」と「非小細胞癌」に分かれます。非小細胞癌は更に3種類に分類されます。

  • 小細胞癌:進行が速く予後が悪いのが特徴で、全体の2割弱の頻度で肺門に生じ易いです。化学療法が主体になります。
  • 非小細胞癌:比較的進行は遅く、外科手術なども視野に入ります。以下の3種類に分かれます。

>扁平上皮癌:全体の3割程度の頻度で、肺門に生じ易いです。空洞形成やPancoastパンコースト症候群が好発します。

>腺癌:全体の4割程度で、女性では最多です。肺野に生じ易く、骨・脳に転移し易いとされます。

>大細胞癌:全体1割弱の頻度で、肺野に生じ易いです。

*肺門部近くに生じ易い癌は喫煙との関係性がより強く、呼吸器症状を呈し易いです。

*逆に肺野に好発する癌は早期では無症状が多いとされます。

Pancoastパンコースト症候群とは

肺癌の代名詞って言うほど有名です。

肺尖部(上側)に生じた肺癌によって神経・血管などを圧迫して、疼痛・麻痺・筋委縮・浮腫などを起こします。

頸部交感神経を浸潤するとHornerホルネル症候群が起きます。交感神経障害などによって縮瞳・発汗低下・眼瞼下垂などが起きます。

3.肺癌に特徴的な症状とは

ポイント

主な症状と身体所見は以下の通りです。

  • 肺門部:咳嗽・喀痰・血痰
  • 肺野部:無症状(早期)

*進行:呼吸困難・倦怠感・胸痛・体重減少など


  • Pancoastパンコースト症候群:前述した通りです。
  • 反回神経麻痺:腫瘍・術後合併症などで嗄声や嚥下障害を起こします。左側が長いので、左側に多いです。

反回神経について

  • 上大静脈症候群:心臓に戻る上大静脈を腫瘍などが圧迫することで、顔面・上肢の浮腫や頸静脈怒張などを起こします。
  • ばち指:明確な原因は不明ですが、先天性心疾患や呼吸器疾患などに多いです。

ばち指

4.肺癌の検査・Stage・治療について

検査

  • 画像検査:CT・レントゲン・MRI
  • 喀痰細胞診:特に喀痰などの症状が出ている場合、Papanicolaouパパニコロウ染色と呼ばれる細胞の色分けをします。例えば、扁平上皮癌ではオレンジ色に染まります。
  • 気管支鏡検査:内視鏡スコープを気管に挿入して腫瘍組織を採取する肺生検を行います。場合によっては胸腔鏡検査も検討します。
  • 核医学検査:PET(Positron Emission Tomography)・骨シンチグラフィーなど
  • 腫瘍マーカー:組織によって様々で補助的に用います。扁平上皮癌では「SCC」などになります。

*SCC(Squamous Cell Carcinoma):扁平上皮癌と言う意味です。

肺癌検診

40歳以上から推奨されています。

  • 胸部レントゲン検査
  • 喀痰細胞診:50歳以上で、特にブリンクマンの喫煙指数が600以上の場合は推奨されます。

*術後検診では、3~6ヶ月の間隔で検査をして経過を見ていきます。

治療はTNM分類で検討します。重要臓器浸潤(T4)・対側縦隔リンパ節転移(N3)・遠隔転移(M1)などは、原則手術適応が無くなります。

  • T(Tumor):原発腫瘍の大きさなど
  • N(Nodes):リンパ節転移について
  • M(Metastasis):遠隔転移について

治療

  • 手術療法:早期に発見された場合は、肺葉切除・リンパ節郭清を行います。
  • 化学療法:プラチナ製剤を軸に何種類かの抗癌剤を組み合わせます。小細胞癌では主要な治療になります。遠隔転移などの場合も適応になります。
  • 放射線療法:肺は放射線感受性が高いので、咳嗽・発熱・呼吸困難などを呈す間質性肺炎の一種の放射線肺臓炎が半年以内に生じる危険性があります。
  • 緩和療法:本人の苦痛などを最大限に取り除く方向で治療します。

プラチナ製剤とは

白金(プラチナ)を含有する抗癌剤で、シスプラチンの一般名で知られています。DNA合成・複製などを阻害して細胞分裂を抑制します。

腫瘍に広く使われますが、腎障害や消化器症状などの副作用を呈します。


今回は「肺癌」について解説しました。

まとめ

  • 日本の癌の中でも死亡数の多い疾患です
  • 喫煙・有害物質などで発症率が上がり、特に男性に多いです
  • ブリンクマンの喫煙指数を覚えておこう!
  • 小細胞癌は進行が速く、化学療法が主体です
  • 扁平上皮癌ではPancoastパンコースト症候群や空洞病変が好発します
  • その他、反回神経麻痺・上大静脈症候群・ばち指なども特徴的です
  • 病態や検査などは肺門・肺野で分けると分かり易いです
  • 喀痰細胞診や画像検査などを行います
  • 早期癌では手術を、末期や小細胞癌では化学療法を軸に治療をします
今回は以上になります。参考になれば幸いです。

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