
今回は、こんな声に応えていきます。
この記事は看護学生・新卒看護師は勿論、未経験領域に臨む臨床看護師にも通ずる基礎内容ですので参考にどうぞ!筆者の経験以外に専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。 国家試験範囲ですので、学科試験内容にも含まれます。国家試験合格率は全国平均で90%程度です。単位を落とすと学費が余計に掛かってしまいます。 この記事は国家試験範囲(+α)程度の内容に絞って、突っ込んだ内容はなるべく別記事でしています。是非参考にして「単位取得」・「合格」に役立ててくださいね。
本記事の内容について
- 多発性骨髄腫とは
- 症状・検査・治療について
1.多発性骨髄腫とは
多発性骨髄腫(MM:Multiple Myeloma)は造血器腫瘍の10%を占め、悪性リンパ腫の次に多いとされます。骨髄の形質細胞が腫瘍化することで様々な症状を呈す疾患で、腫瘍化した形質細胞を骨髄腫細胞と呼びます。
- 好発:高齢男性

形質細胞とは
形質細胞は、リンパ球のB細胞が分化した細胞で、抗体(Ig)を産生する能力に特化しています。B細胞はメモリーB細胞にも分化し、この細胞は抗原を記憶して二回目の侵入に備えます。
2.多発性骨髄腫の症状・検査・治療について
症状
参考
検査
- カルシウム濃度
- 腎機能:血中尿素窒素(BUN)・クレアチニン(Cr)など
- 汎血球減少:赤血球・白血球・血小板
- 抗体検査:正常Ig・M蛋白
- その他:尿検査・骨髄検査・画像検査など
治療
- 多剤併用化学療法
- 放射線療法
- 造血幹細胞移植
- 高カルシウム血症:ビスホスホネート製剤やカルシトニン製剤などで骨吸収を抑制したり、輸液・利尿薬などを用います。
- 汎血球減少症:輸血療法
今回は「多発性骨髄腫」について解説しました。
まとめ
- 形質細胞の腫瘍化によって起こります
- 骨髄腫細胞やM蛋白などによって、「CRAB」の合併症が代表的です
- 治療は化学療法などと並行して高カルシウム血症なども見ていきます

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