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ネフローゼ症候群の予後・診断基準・症状・食事など<看護師国家試験>

2020年11月16日

集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に医療情報やお役立ち情報を発信しています。医療学生・新卒看護師向けに分かり易く解説するコンテンツも制作しています!国家試験に合格したのに臨床で上手く使えない…と思っている人は結構多いです。折角学習するのに臨床で活かせないのは勿体無いです。効率的・体系的に学びつつ臨床に活かしましょう!

ネフローゼ症候群って?機序や治療を教えて!

今回は、こんな声に応えていきます。

この記事は看護学生・看護師は勿論、その他の医療学生・関係者にも通ずる基礎内容です。専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。学科試験・国家試験・予習復習などに役立ててください!

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当記事で分かること

  • ネフローゼ症候群とは
  • 微小変化型とは

ネフローゼ症候群とは

腎小体について

ネフローゼ症候群(NS:Nephrotic Syndrome)は、響きでネフロンの異常が想像できそうな名前ですね!糸球体の障害によって蛋白質が尿に大量に排泄されてしまいます。腎臓の正常な機能に関しては「コチラ」を参考にしてください。

一次性(原発性)と二次性(続発性)に分けられます。「症候群」とは幾つかの症候を呈している状態で、「疾患」とは別の概念になります。

原因疾患は多岐に渡り、以下は一例です。

原因疾患(例)

【一次性】

  • 微小変化型ネフローゼ症候群
  • 膜性腎症

【二次性】

  • 糖尿病性腎症
  • ループス腎炎

診断基準

成人

  1. 蛋白尿3.5g/日以上持続
  2. 低アルブミン血症(3.0g/dL以下)
  3. 浮腫
  4. 高LDLコレステロール血症

「1」と「2」は必須条件となっています。浮腫は低アルブミン血症による膠質浸透圧で生じ、特に体重増加や眼瞼浮腫を認めます。

高LDL(Low Density Lipoprotein:低比重リポ蛋白)コレステロール血症は、悪玉コレステロールが増えた状態で、動脈硬化の危険因子です。肝臓が低アルブミンに対して蛋白合成を促進したことで、同時に作られてしまいます。凝固因子も過剰に生成され、血栓症なども危険因子に挙がります。

HDL・LDL

小児

  1. 高度蛋白尿(夜間畜尿40mg/時/m²以上)
  2. 低アルブミン血症(2.5g/dL以下)

今回は頻度の高い微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)を主に見ていきます。

微小変化型(MCNS)とは

成人では半数以上が原発性で、その内の4割程度が微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS:Minimal Change Nephrotic Syndrom)と報告されています。小児では特に幼児が多く、MCNSが8割程度を占めます。

予後は良好とされますが、再発や薬剤抵抗性なども報告されています。光学顕微鏡では組織の異常を認めず、電子顕微鏡(高倍率)で糸球体の異常を認めます。

小児のネフローゼ症候群では、MCNSが多いので一般的に腎生検を行わないです。成人では確定診断の為に行います。浮腫や体重増加などを認め、多くはステロイド薬が効きます。

治療

治療

状況に応じた治療を行っていきます。

  • ステロイド薬
  • 塩分(3g~)
  • 水分制限
  • 安静
  • 蛋白質制限
  • 利尿薬・スタチン・抗凝固療法など

*スタチン:コレステロールを下げる薬です

ステロイド副作用

  • 易感染
  • 成長ホルモン抑制(成長障害)
  • 血糖値異常
  • 白内障・緑内障
  • 満月様顔貌
  • 肥満・多汗
  • 消化管潰瘍
  • 動脈硬化
  • ステロイド筋症

ステロイド以外に、IgGも低下するので感染症に注意しましょう。


今回は「ネフローゼ症候群」について解説しました。

まとめ

  • 糸球体の異常で起きる症候群です
  • 蛋白尿・低アルブミン血症が重要です
  • 浮腫・高LDLコレステロール血症にも注意しよう
  • 小児では微小変化型(MCNS)が8割を占め、腎生検は行わないです

>ステロイド治療と並行して食事制限や感染・成長抑制などに注意していきます

参照URL:ネフローゼ症候群診療ガイドライン 2014

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参考

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