
今回は、こんな声に応えていきます。
この記事は看護学生・看護師は勿論、その他の医療学生・関係者にも通ずる基礎内容です。専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。学科試験・国家試験・予習復習などに役立ててください!
当記事で分かること
- 原発性アルドステロン症とは
- 副腎髄質について
- 症状・検査・治療など
目次
副腎皮質
副腎の皮質部分で、以下のホルモンの中でもアルドステロン(鉱質コルチコイド)が過剰に分泌されます。副腎の詳細は下記記事で解説しています。
- コルチゾール
- アルドステロン
- アンドロゲン
参考
原発性アルドステロン症とは
腫瘍などによってアルドステロンが過剰に分泌されてしまいます。RAA系のホルモンで、ナトリウム再吸収・カリウム排泄・高血圧などの作用を持ちます。
症状
前述した通り、電解質異常と高血圧を起こします。
それ以外では、カリウム排泄によって低カリウム血症(<3.5mEq/L)となると共に、筋肉・pHなどに異常が起こります。心筋の動きに関わったり、アンモニアの生産などに関わったりと、心疾患や肝不全では特に重要なポイントになります。
- アルカローシス:K⁺・H⁺の排泄と細胞内外交換によってpHが下がります。
- 筋力低下・脱力:カリウムは筋肉の動きとも関係しているイオンです。
- テタニー:pH(↓)によってアルブミンがH⁺を放ち、代わりにカルシウムイオンとくっ付き、遊離しているイオンが減少することで生じるとされます。
- 心電図変化:ST低下・T波平坦化など
検査
- ホルモン検査:血中のレニン・アルドステロンなどの濃度について調べます。
- 画像検査:腫瘍などの異常について調べます。
治療
- 腫瘍摘出術
- 薬物療法:抗アルドステロン薬のカリウム保持性利尿薬(スピロノラクトン)などを用います。
今回は「原発性アルドステロン症」について解説しました。
まとめ
- アルドステロンの過剰分泌が起こります
- Na⁺・K⁺などの電解質異常や高血圧を特徴とします
- 低カリウム血症に起因して、様々な症状を呈します
- 臨床でも重要なホルモンなので押さえておこう!

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