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赤血球と血小板の役割・基準値・血液検査などについて<看護師国家試験>

2020年12月9日

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集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に様々な情報を発信しています。臨床や投資、お金の知識を基に、専門書やガイドラインなどでリサーチをしてから執筆中!Web関連、看護、お金、職場環境の情報などを発信しています。

・赤血球や血小板の役割って?

・血球の種類とか知りたいな!

今回は、こんな声に応えていきます。

この記事は看護学生・新卒看護師は勿論、未経験領域に臨む臨床看護師にも通ずる基礎内容ですので参考にどうぞ!筆者の経験以外に専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。

国家試験範囲ですので、学科試験内容にも含まれます。国家試験合格率は全国平均で90%程度です。単位を落とすと学費が余計に掛かってしまいます。

この記事は国家試験範囲(+α)程度の内容に絞って、突っ込んだ内容はなるべく別記事でしています。是非参考にして「単位取得」「合格」に役立ててくださいね。

本記事の内容について

  • 血液について
  • 赤血球の役割とは
  • 血小板の役割とは
  • 基準値・検査について

1.血液成分と検査の基準値について

成人の血液量は体重の約8%です。1/13で覚えても良いですし、1Kg≒80mlでも算出可能です。但し、高度の肥満患者などの場合は理想体重で算出した方が良いでしょう。血液量の1/3程度を失うと危険信号となり、1/2程度の失血で死亡すると言われています。

>血液成分

血漿・血清・血球・血餅

血液は主に「血球」と「血漿」に分けられます。

  • 血球:赤血球・白血球・血小板
  • 血漿:水分・電解質(K・Na)・蛋白質(Alb・Ig)など

そのまま血液を放置すると、液体成分の「血清」と、血球・凝固因子で構成される「血餅」に分離されます。

今回は赤血球・血小板を主軸に解説するので、白血球(Ig)については「コチラ」の記事を参照ください!

>検査値

検査値の基準は施設や機械の種類などで変化するので、ざっくり覚えましょう。

赤血球

*便宜上簡潔に記しましたが、一般的に赤血球検査は総じて女性が男性より低い値となります。

赤血球数(RBC) 500万/μL前後
ヘモグロビン(Hb) 15g/dL前後
ヘマトクリット(Ht) 45%前後

RBC・Hbは一定体積で計算した血液中の総数で、Htは血液中に赤血球が占める割合です。貧血で下降しますが、脱水などで「血漿量」が増減しても影響を受けます。120日の寿命で、脾臓などで破壊されます。

白血球

白血球数と、その中の分画を比率で表します。

白血球数(WBC) 4,000-9,000/μL
好中球(NEUT) 40-70%
好酸球(EOSI) 0-5%
好塩基球(BASO) 0-2%
単球(MONO) 2-10%
リンパ球(LYMP) 25-55%

血小板

血小板数(PLT) 15-40万/μL

血液を止血する作用に関わります。

2.血液の分化について

造血幹細胞・血球

血球は骨髄の造血幹細胞から分化して成熟することで、赤血球・好中球・T細胞などになります。

胎児では肝臓や脾臓で造血を行いますが、徐々に骨髄に機能が移行していきます。骨髄には動静脈が分布し、造血を行う赤色髄と脂肪を含む黄色髄に分かれます。

  • 赤色髄:造血組織
  • 黄色髄:脂肪組織

赤芽球系に分化した後に、赤血球となる過程で必要な造血因子が、腎臓で有名なエリスロポエチン(EPO:Erythropoietin)です。血小板となる過程で必要なトロンボポエチン(TPO:Thrombopoietin)は、主に肝臓が関係しています。

3.赤血球の構造と役割について

赤血球・変化

赤血球はその名の通り、ヘモグロビンによって赤く見えます。真中が窪んで見えるのは、中央のヘモグロビン含有量が低いのと凹状になっている為です。凹状・円盤状の形によって、狭い血管でも形を変形して柔軟に通過できます。

役割

赤血球・機能

主な役割は酸素を各組織に送り届けることで、この機能もヘモグロビンが担っています。肺で酸素と結合して送り届け、同時に二酸化炭素を受け取って肺に運びます。多くの二酸化炭素は、赤血球の炭酸脱水酵素によって重炭酸イオン(HCO3⁻)になって血漿に移動して運ばれ、肺胞で二酸化炭素に戻って放出されます。

CO2+H2O→H2CO3(炭酸)→H⁺+HCO3⁻

4.血小板の役割について

一次止血と二次止血

一次止血

血管の内側の内皮細胞が傷害されることで、血小板が一次止血として凝集します。

二次止血

血液凝固因子が働いて、フィブリンが血小板周囲に覆い被さります。

5.血液凝固因子と線溶について

血液凝固因子とは

血液凝固因子は十種類以上存在します。多くは肝臓で作られ、内因系・外因系に分かれて最終的にフィブリンとなって凝固を起こします。数が多く複雑なので、まずは以下を覚えると良いと思います。

番号 名前 活性体
フィブリノゲン フィブリン
プロトロンビン トロンビン
カルシウムイオン -

ビタミンK

  • X

上記の凝固因子はビタミンKを必要とするので、欠乏によって出血傾向となります。ここに拮抗するのがワーファリンです。

Ⅱ・Ⅸ・Ⅶ・X(肉・納豆)とよく言いますね!

線溶

血栓を溶解することを線溶と言います。プラスミノゲンがプラスミノゲンアクティベーターによってプラスミンに変換され、フィブリンを分解します。

フィブリン分解産物をFDP(Fibrin Degradation Product)と言って、Dダイマーなどと共に血栓症などの評価に用います。

検査値が高い場合は、播種性血管内凝固症候群(DIC:Disseminated Intravascular Coagulation)などの血栓症の存在を疑います。

今回は「赤血球・血小板」について解説しました。

まとめ

  • 血液は体重の8%(1/13)程度です
  • 凝固前は血球・血漿で、凝固後は血餅・血清に分離します
  • 検査値はざっくり覚えよう!
  • 血球は赤色髄で産生されます
  • 赤血球にはヘモグロビンが含まれ、ガス運搬を主に担います
  • 血小板は一次止血で働きます
  • その後フィブリン(凝固因子)が二次止血で働きます
  • フィブリンを分解する線溶ではプラスミンが働きます
  • ビタミンKに関連する凝固因子は覚えよう!
今回は以上になります。参考になれば幸いです。

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