
今回は、こんな声に応えていきます。リボンのシンボルカラーは「グリーン」です!
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【医療学生】iPad・アプリなどを活かした図解ノートによる勉強方法について<看護>
当記事で分かること
- 腎癌とは
- 腎細胞癌について
- 症状・検査・治療など
<Contents>
腎癌とは
腎癌と言うと、通常腎細胞癌を指します。尿の集合場所となる「腎盂」に生じた癌は腎癌(腎細胞癌)とは別に扱われ、尿管と同じカテゴリーになります。
- 腎細胞癌
- 腎盂・尿管癌
- 膀胱癌

腎細胞癌とは
上皮性悪性腫瘍で、多くが腺癌です。根治には手術が必須となる特徴を持ちます。罹患数や死亡数は比較的少ない癌です。
参考
癌検診・生活習慣病・感染症などに不安を持っている方は以下で検査できます。自宅で採取可能で、アプリ連動や医師へのWeb相談も可能です。
原因・関連因子
- 男性
- 加齢
- 遺伝
- 生活習慣病
- 女性:赤身肉摂取量多
病期分類(Stage)
病期はTNM分類でⅠ~Ⅳ期に分類されます。
TNM分類
- T(Tumor):原発腫瘍の大きさなど
- N(Nodes):リンパ節転移について
- M(Metastasis):遠隔転移について
Ⅰ期 | 腫瘍径≦7cm・腎内限局 |
Ⅱ期 | 腫瘍径>7cm・腎内限局 |
Ⅲ期 | 周囲組織進展・リンパ節転移1個 |
Ⅳ期 | 副腎進展・リンパ節転移2個以上・遠隔転移 |
転移
好発転移は以下の通りです。
- 血行転移:肝臓・肺・骨・脳など
症状・検査・治療
症状
- 初期:比較的無症状
- 古典的三大徴候:血尿・疼痛・腹部腫瘤
- 随伴症状:赤血球増加・高カルシウム血症・高血圧など
検査
- CT・MRI(造影)
- エコー

治療
腎細胞癌に対する放射線療法や化学療法は効果が乏しく、転移や予後不良などの場合に行われます。基本的には外科手術で取り除きます。10年越しに再発する可能性も考えられ、長いスパンで経過を追っていきます。
- 開腹手術
- 腹腔鏡手術(ロボット支援手術)など
今回は「腎癌」について解説しました。
まとめ
- 腎盂癌とは区別しよう!
- 男性に多いです
- 転移は血行転移を起こし易いとされます
- 古典的三大徴候を覚えよう!
- 腎臓の機能に関連した随伴症状なども出現します
- 特異的な腫瘍マーカーは無いです
- 根治には手術が必須です
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