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2種類の網膜剥離の原因・症状・手術などを解説します<看護師国家試験>

2021年5月10日

集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に医療情報やお役立ち情報を発信しています。医療学生・新卒看護師向けに分かり易く解説するコンテンツも制作しています!国家試験に合格したのに臨床で上手く使えない…と思っている人は結構多いです。折角学習するのに臨床で活かせないのは勿体無いです。効率的・体系的に学びつつ臨床に活かしましょう!

網膜剥離って、どんな病気なの?

今回は、こんな声に応えていきます。

この記事は看護学生・看護師は勿論、その他の医療学生・関係者にも通ずる基礎内容です。専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。学科試験・国家試験・予習復習などに役立ててください!

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当記事で分かること

  • 網膜剥離とは
  • 2種類の成因について
  • 原因・症状・手術など

網膜剥離とは

網膜は細かく見ると10層もの層で構成されています。一番下層の土台になる部分を色素上皮層と言って、それ以外の9層を感覚網膜層と言います。

この2点は発生段階で形作られる際に由来が異なり、結合が弱いとされます。これらが剥離してしまうことを網膜剥離と言います。

  • 色素上皮層
  • 感覚網膜層

症状

網膜剥離

ぶどう膜の一つとなる脈絡膜は、血管を通して酸素や栄養を送っているので、剥離によって視力低下などを起こします。

初期では、細かな影が見える飛蚊症や、網膜剥離に伴って光がチラつく光視症なども起こるとされます。飛蚊症は硝子体が加齢や炎症などで混濁することで起こります。

飛蚊症

分類・原因

網膜剥離・分類

分類としては大きく2種類に分かれます。

  • 裂孔原性網膜剥離:孔が開くことで硝子体が流れ込んで剥がれます。
  • 非裂孔原性網膜剥離:体液などが内側から引き剝がします。

多くは網膜に「孔」が開いて剥離してしまう前者で、原因としては近視や加齢が最多です。

検査・手術

  • 検査:眼底検査など
  • 手術:レーザー光凝固術・強膜内陥術・硝子体手術など

レーザー光凝固術

孔の部分をレーザーで凝固させて閉じる方法です。

強膜内陥術

近視によって眼球・網膜が延びて薄くなって孔が生じるタイプです。若年者では第一選択となる方法で、バックリング手術とも言います。

字の通り、眼球(強膜=白眼)をシリコンスポンジで圧迫して内側に陥凹させます。眼内を触らずに行える治療で、これにより硝子体の牽引による剥離を防ぎ、孔を組織と接着させます。

硝子体手術

加齢によって、通常ゲル状の硝子体が液状になってしまうタイプで第一選択となります。液状になっているので急速に進み易く、眼に器具を挿入して行います。

眼内にガスを入れて整復した場合は、孔の位置にガスが接触する姿勢を取ります。例えば下に向くことで、気体は軽いので眼の奥にガスが接触することになります。この安静・姿勢の期間が負担になります。


今回は「網膜剥離」について解説しました。

まとめ

  • 色素上皮層と感覚網膜層が剥がれることで起きます
  • 飛蚊症・光視症・視力低下などを起こします
  • 多くは孔が開く裂孔原性網膜剥離です
  • 原因は加齢・近視などです
  • 加齢では硝子体手術を、若年では強膜内陥術が一般的です
今回は以上になります。参考になれば幸いです。

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