
今回は、こんな声に応えていきます。
派遣看護師との違いって、施設に雇われていると実感が湧かず、よく分からないですよね。
今回は派遣のメリットやデメリットを解説していくので、今の働き方に疑問を持っている人は参考にして、解決の糸口にしてくださいね!
当記事で分かること
- 派遣看護師とは
- 労働可能な条件とは
- メリット・デメリット
- お勧めな使い方について
<Contents>
派遣看護師の仕組みについて
バナーの通り、「看護のお仕事」だと最大時給は2,500円です。1日20,000円とすると、1週間の労働日数に80,000円を乗じれば月給になります。
*例)週3日:240,000円

一般的に7割の看護師が病院に勤務しています。クリニックや施設などは残りの3割に含まれ、その中の大半は施設と雇用を結んでいる人が多いと思います。
派遣看護師と聞くと、定期的に労働先を変えて臨機応変に働いているイメージですね。派遣看護師は誰に雇用されているのかと言うと、「派遣会社」になります。
個人・派遣会社・病院(施設)の関係は以下の画像の通りです。
普通の雇用関係は2者関係ですが、3者関係になっているのが分かります。
労働条件
平成24年10月以前は、3者間での契約によるトラブルが多く生じていました。それにより、現在は派遣を行う上で次の通り法律で決められています。
ポイント
「雇用主(派遣会社)」との間で「30日を超える」雇用契約になっている。派遣先(施設)との契約日数は関与しないです。
30日以内の場合は日雇派遣と言います。例外的に日雇派遣が認められているのは、以下の通りです。
例外
- 60歳以上
- 雇用保険適応外の学生
- 副業(生業年収500万円以上)
- 主たる生計者以外(世帯年収500万円以上)
他にも業務での例外が多数存在しますが、一般的な看護師業務は含まれないので割愛します。
注意ポイント
日雇派遣と単発は意味が違うので勘違いしない様に注意しましょう。30日を超える雇用契約をしている場合は単発の派遣も可能です。
*但し週20時間以上の労働又は「例外」基準を満たす場合に限ります。
勤務先制限
派遣看護師が勤務不可能な施設としては以下の通りです。
- 病院
- クリニック
- 助産所
- 介護老人保健施設
- 訪問看護師
*以下の場合は派遣でも働けます。
- 産休代替:産休・育休の代わりに働く場合
- 紹介予定派遣:3~6ヶ月後に直接雇用契約になる場合
- 離島など、特別に認められている地域
一般的に派遣業務が行えるのは、次の施設になります。
- 有料老人ホーム
- デイサービス
- 特別養護老人ホーム
- 社会福祉施設(保護施設 児童福祉施設 障害者施設など)
- 保育園
継続勤務制限
最長で継続勤務をする場合は3年までとなります。その後は施設と雇用を結ぶか、別の病院に移ります。
*但し、同じ施設でも部署が変わって、シフト管理者が変更になった場合は継続して労働できます。
保険・給料・待遇
雇用保険や給料・待遇などは、雇用関係になっている派遣会社が管理します。派遣会社で内容は異なるので、確認しましょう。
- 雇用保険:週20時間以上
- 厚生年金:雇用期間2ヶ月以上・週4日以上
- 健康保険:同上
- 労災・賠償責任保険:可能
- 健康診断など
派遣看護師のメリット・デメリット
仕組みを確認したところで、次はメリット・デメリットなどを紹介します。
メリット・デメリット
メリット
- 時給が高め
- 好きな時に働ける
- 副業に手間を掛けられる
- 人間関係などに悩み難くなる
- 経験を積める
- 組織などとの相性を確認できる
- ある程度の期間で辞められる
- 委員会・勉強会などの仕事無し
デメリット
- 基本的に昇給・賞与無し
- 地方は時給が安め
- 即戦力を期待される
- 職場に馴染み難くなる
- 収入が不安定でローンなど通り難くなる
- ルールを覚えるのが大変になる
利用方法
例えば次に該当する場合は、検討の余地有りです!
- ちょっと休憩したい人
- 環境を確認して施設に雇用されたい人
- 副業にして新しいことに挑戦したい人
- 離島・引越など、別の地域を味わいたい人
- 本業の看護師に加えて更に副業で稼ぎたい人
- 人間関係に悩みたく無い人
- 経験を積みたい人
- 委員会などの雑務をしたくない人
- 医療行為が少ないところで働きたい人
今回は「派遣看護師」について解説しました。
まとめ
- 時給は良いけど賞与などは基本的に無し
- 福利厚生などは会社で異なる
- 副業・人間関係・経験などで検討の余地有り