
今回は、こんな声に応えていきます。
この記事は看護学生・看護師は勿論、その他の医療学生・関係者にも通ずる基礎内容です。専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。学科試験・国家試験・予習復習などに役立ててください!
当記事で分かること
- 甲状腺・副甲状腺とは
- 甲状腺ホルモンについて
- 副甲状腺ホルモンについて
目次
甲状腺・副甲状腺
甲状腺は輪状軟骨の下に位置します。輪状軟骨は甲状軟骨(のど仏)の下です。対して、副甲状腺は甲状腺の裏側に位置して、一般的に左右2対存在します。
甲状腺ホルモン
甲状腺の細胞で、海藻などに多く含まれるヨード(ヨウ素)を原料にして合成します。消毒のポピドンヨード(イソジン®)などにも含まれています。以下などの代謝を上げる方向に働くホルモンです。
- 熱産生
- 心拍数・収縮力増強(β受容体)
- 脂質・糖代謝
- 蛋白質異化(分解)
トリヨードサイロニン(T₃)
細胞で代謝されてT₃に変化することで作用を発揮します。
サイロキシン(T₄)
分泌された大部分を占め、必要に応じてT₃などに代謝されて作用を発揮します。
カルシトニン
骨吸収を抑制して血中のカルシウム濃度を下げます。

副甲状腺ホルモン
副甲状腺ホルモンはパラソルモン(PTH:Parathormone)と呼ばれます。カルシウムの代謝を担っており、腎臓との関係も深い器官です。主な作用は以下などです。
- 骨吸収亢進
- 活性型ビタミンD₃産生促進
- リン排泄促進(尿)
ビタミンD₃
ビタミンD₃は肝臓を経て腎臓がパラソルモンの作用などを介して活性化されます。カルシウムは小腸で吸収されますが、この際に活性型ビタミンD₃が必要となります。
慢性腎不全の場合では、活性型ビタミンD₃の不足によってカルシウムも不足し、パラソルモンが活性化します。但し腎臓が悪いので、リンが排泄できずに高値となります。異所性石灰化なども起こします。
今回は「(副)甲状腺」について解説しました。
まとめ
- 甲状腺は代謝に、副甲状腺は骨に働き掛けます

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