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食道癌の初期症状は?進行速度・好発部位・手術など<看護師国家試験>

2020年10月11日

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集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に様々な情報を発信しています。臨床や投資、お金の知識を基に、専門書やガイドラインなどでリサーチをしてから執筆中!Web関連、看護、お金、職場環境の情報などを発信しています。

・食道癌って?好発部位は?

・症状や治療を教えて!

・何に気を付けよう?

今回は、こんな声に応えていきます。

ちなみに癌には疾患毎にリボンの色が決まっています。食道癌は「ペリウィンクル」です。

食道癌リボン

国家試験の合格率は全国平均で90%程度です。また、単位を落とすと学費が余計に掛かって避けたいところです。国家試験範囲と言うことは学科試験内容にも含まれます。

この記事は国家試験範囲(+α)程度の内容に絞って、突っ込んだ内容はなるべく別記事でしています。是非参考にして「合格」に役立ててくださいね。

この記事は、筆者の経験以外に専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。

経験談

私は授業で寝ていることも多かったですが、実習が始まると予習・復習は行っていました。そんな勉強法で、国家試験前に実習範囲外の部分と過去問などを学習する程度で時間にも余裕が出来ました。

実習での学習は非常に効率的なので、かなりオススメします。インプットだけだと、いまいち記憶に残りません。

本記事の内容について

・食道癌とは

・好発部位やステージ分類など

・症状や治療などについて

・術後管理について

食道癌の病態やステージ分類・手術などについて

約7割が60歳以上で男性に多く、男女比は約6:1です。90%が扁平上皮癌です。

扁平上皮?

扁平上皮に関しては「コチラ」を参考にしてください!

注意ポイント

食道は進行が早く、漿膜を欠く部位で、更にリンパも豊富なので周囲(肺・肝臓など)に転移し易く、消化器系の癌の中では予後不良です。

リンパ

>好発部位

  1. 胸部中部食道(50%程度)Mt:Middle thoracic esophagus
  2. 胸部下部食道(25%程度)Lt:Lower thoracic esophagus
  3. 胸部上部(Ut:Upper thoracic esophagus)>腹部食道(Ae:Abdominal esophagus)>頸部食道(Ce:Cervical esophagus)

食道の区画について

 

>危険因子

  • 喫煙
  • 飲酒
  • その他:熱い食事・野菜摂取不足など

食道癌危険因子

疾患

バレット上皮とは

逆流性食道炎などで粘膜が傷害を受けた際、本来は重層扁平上皮だったところが円柱上皮(酸耐性)になって再生してしまったところです。この上皮を持つ食道をバレット(Barrett)食道と言って、食道腺癌が生じ易くなります。

腺癌?

「腺」とは分泌を行う組織・細胞のことです。例えば、胃は胃酸を分泌しますね!

>検査

検査

  • 内視鏡検査:カメラで状態を観察します。

>ヨード(ルゴール)染色:正常では細胞のグリコーゲンに反応して茶褐色に染色されますが、癌細胞は染色されないです。

>生検検査:組織の病理検査を行います。

  • 食道造影:癌による狭窄所見が見られます。

病理検査・イメージ

病理検査

TNM分類とは

T(Tumor):原発腫瘍の大きさなど

N(Nodes):リンパ節転移について

M(Metastasis):遠隔転移について

食道癌深達度分類

・粘膜上皮(EP)

・粘膜固有層(LPM)

・粘膜筋板(MM)

・粘膜下層(SM)

・固有筋層(MP)

・外膜(Ad)

下に進むほど深い層まで進行しています。リンパ節転移の可能性も高く、深達度などに合わせて治療方針を検討します。

>症状

症状

  • 無症状
  • 摂食時の「しみる」感覚
  • 嚥下障害・体重減少
  • 胸痛・嗄声(反回神経麻痺

合併症

  • 食道気管(支)瘻:食道と気管が交通する
  • 大動脈穿孔

>治療

治療・手術

以下の治療方針を組み合わせることを集学的治療と言います。一般的な周術期看護については「コチラ」を参考にどうぞ!

  • 放射線治療:扁平上皮は放射線感受性が高いです。
  • 化学療法:抗癌剤などで加療します。放射線の当たらない部位にも効果が期待できます。
  • 化学放射線療法:食道癌では上記2つを併用すると有用と報告されています。
  • ステント挿入(瘻孔形成時)
  • 内視鏡的治療

>内視鏡的粘膜切除術(EMR:Endoscopic Mucosal Resection):粘膜層レベルで広範囲に輪で締める様に切除を行います。

>内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD:Endoscopic Submucosal Dissection):専用の器具で切り取っていきます。EMRより広範囲に行えます。

EMR・ESDについて

  • 外科的治療

>食道切除術+食道再建術+リンパ節郭清:癌に侵された食道の切除とリンパ節を取り除き、食道を再度人工的に作ります。

  1. 胸骨前
  2. 胸腔内
  3. 胸骨後

食道再建術

>術後

冒頭で解説した通り、60歳以上の高齢者が多く、様々な機能が衰えている可能性が考えられます。

ポイント

・全身管理:感染や呼吸不全などに注意してバイタルサインを見ていきます。また、同時に問診や視診などでフィジカルアセスメントもしていきましょう。

・嚥下機能:肺炎にも繋がり、食道再建などに影響されます。経口摂取開始後は形態や摂取量などに注意します。中心静脈栄養なども考慮します。

・呼吸機能:臥床していると痰や重力などで肺胞が潰れる無気肺などになります。喫煙していると更に危険性が高まるので、術前から呼吸トレーニングを行ったり、術後は早期離床も含めて取り組みます。

・消化機能:食道再建で胃を用いていると、ダンピング症候群などに注意します。また、食後は挙上して嘔吐などを防ぎます。

・ドレーン管理:胸腔ドレーンや創部ドレーンなどを管理していきます。


今回は「食道癌」について解説しました。

まとめ

・6:1で男性に多く、60歳以上が好発年齢です

・90%以上が扁平上皮癌で進行速度は早く、初期症状は「しみる」感覚です

・好発部位はMt(中部食道)です

・危険因子は飲酒と煙草で、その他野菜摂取不足や熱い飲食などです

・病態や疾患の危険因子ではアカラシアやバレット上皮になります

・検査では内視鏡でヨード染色により、染色されないです

・治療では状況に合わせた集学的治療を行います

・食道再建では生理的位置となる胸腔内が現在の主流です

・術後はバイタルサインなどを確認しつつ、食事、呼吸、ドレーンなどを見ていきましょう

今回は以上になります。参考になれば幸いです。

お勧めの記事などを以下に貼っています。疑問、質問、要望などは「Mail」又は「Twitter@liberal_nurse」のDMまでお気軽にどうぞ^^v

国家試験まとめ

お勧めの厳選書籍は「コチラ」です。専門書は高いので、ちょっとした質問などは「Mail」又は「Twitter@liberal_nurse」のDMまでお気軽にどうぞ^^v

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