
今回は、こんな声に応えていきます。
注意ポイント
解剖が大人と違って混同してしまいますが、図も用意したので少しづつ見ていきましょう。
この記事は看護学生・看護師は勿論、その他の医療学生・関係者にも通ずる基礎内容です。専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。学科試験・国家試験・予習復習などに役立ててください!
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【医療学生】iPad・アプリなどを活かした図解ノートによる勉強方法について<看護>
当記事で分かること
- 胎児循環について
胎児循環の7つの特徴を覚えよう!
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1ガス交換
胎児は母親の胎盤でガス交換をします。
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2臍静脈
臍静脈を通って胎児に向かいます。臍静脈は1本存在し、中を通っているのは酸素に富む動脈血です。
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3静脈管(アランチウス管)
大部分が肝臓を通過せずに静脈管を通って下大静脈に向かいます。
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4下大静脈
静脈管より下大静脈に流れ込み、静脈血と混ざります。
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5右心房
下大静脈より右心房に合流し、2手に分かれます。
- 左右の心房と交通した「卵円孔」を通じて左心房に入り、左心室より大動脈に合流するルート
- 右心室より肺動脈に入り、動脈管(ボタロー管)を通って大動脈に合流するルート
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6大動脈
大動脈弓より脳や上肢に血流が分かれます。下行大動脈の先の内腸骨動脈で、一部の血流が2本の臍動脈から胎盤に戻ります。
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7出生後
出生後は役割を果たして、以下の通り遺残し機能しなくなります。
- 動脈管:動脈管索
- 静脈管:静脈管索
- 卵円孔:卵円窩
- 臍動脈:臍動脈索
- 臍静脈:肝円索
短めでしたが、「胎児循環」について解説しました。
まとめ
図を書いて7つのポイントを意識しよう!
- 胎盤でガス交換をする
- 臍静脈は動脈血で、臍動脈は混合血となる
- 肝臓を通過せずに静脈管を通る
- 下大静脈に流れて右心房に注ぐ
- 卵円孔・動脈管に分岐する
- 下行大動脈の先(内腸骨動脈)で臍動脈より胎盤に戻る
- 出生後は遺残する
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