
・成人とも違って難しいなあ…。
今回は、こんな声に応えていきます。解剖が大人と違って混同してしまいますが、図も用意したので少しづつ見ていきましょう。
胎児循環の7つの特徴を覚えよう!
循環
ガス交換
胎児では自己肺では無く、母親の胎盤でガス交換をします。
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1胎盤でガス交換をする!臍静脈~
胎盤でガス交換を行った後に、臍静脈を通って大部分が肝臓を通過せずに下大静脈に流れ込み、静脈血と混ざります(Mixing)。臍静脈は1本存在し、中を通っているのは酸素に富む動脈血です。
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2臍静脈は動脈血が通り、大半は下大静脈に流れ込む!動脈血と静脈血の違いは「コチラ」を参照してください。
右心房~
下大静脈より右心房に合流し、2手に分かれます。1つは、下大静脈弁の働きで左右の心房と交通した「卵円孔」を通じて左心房に入り、左心室より体循環に出るルートです。
もう1つは右心室より肺動脈に入り、動脈管(ボタロー管)を通って体循環に合流するルートで、両肺に流れる血流は僅かです。
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3/4右房からは「卵円孔」と「動脈管」の2ルート!体循環~
頭部や上半身の血流は上大静脈に戻り右心房に合流します。下行大動脈の血流の1つは2本の臍動脈から胎盤に戻り、もう1つは各組織に運ばれた後に下大静脈と合流します。
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5/6下行大動脈でも「臍動脈」と「下大静脈」の2ルート!出生後
出生後は役割を果たして、以下の通り遺残し機能しなくなります。
・動脈管:動脈管索
・静脈管:静脈管索
・卵円孔:卵円窩
・臍動脈:臍動脈索
・臍静脈:肝円索
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7出生後は5つの組織が遺残する!
短めでしたが、「胎児循環」について解説しました。図を書きながら7つのポイントを意識すると覚えやすいと思いますよ!

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