
今回は、こんな声に応えていきます。
業務が忙しかったり、慣れてしまったり、相手が意識障害を呈していると忘れがちですが、とても大事です。きちんと伝わったか確認するのも大切ですね。
当記事で分かること
- ICとは
- ICの必要性について
- 看護師の役割とは
<Contents>
インフォームド・コンセント
インフォームド・コンセント(以下IC)とは、informed(説明)・consent(同意)の意味で、「説明と同意」と言われています。小児領域ではインフォームド・アセントやプレパレーションの言葉が用いられています。
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切っ掛け
看護師の同席が増えた背景として、2014年に発覚した群馬大学病院での腹腔鏡手術による死亡事故で、インフォームド・コンセントの不十分さが浮き彫りになったのが1つの切っ掛けになっています。
医師が行うイメージが強いかもしれませんが、医療法第1条の4第2項には「医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手は、医療を提供するに当たり、適切な説明を行い、医療を受ける者の理解を得るよう努めなければならない。」と記載されています。
紀元前の医学の父「ヒポクラテス」が倫理性などを求めて誓約した「ヒポクラテスの誓い」が根幹となっています。看護師で言うところの「ナイチンゲール」ですね。
説明
ただ説明をするのでは無く、相手が理解できるように行うのが大切です。
まず相手が理解しているか確認して、必要なら5W1Hで説明しましょう。相手のレベルに合わせないと、理解が得られなかったり、逆に執拗だと思われるかもしれません。
- When:いつ
- Who:誰が
- What:何を
- Where:どこで
- Why:なぜ
- How:どの様にして
参考
人は理解すると、相手に優しく噛砕いて説明出来ます。なるべく相手が理解できるように説明しながら業務を遂行していくと、自ずと自分の知識になっていきます。もし説明出来なければ、そこが分かっていないと言うことです。落ち込まずに復習するポイントが分かったと前向きに捉え、自分のスキルに繋げましょう。
同席時の看護師の役割
医師はその道に精通していますから、よく解剖図なども踏まえて説明しています。それでも相手は医療の素人のことが多いのです。 同席した看護師が疑問などが残っていないかなどを聴いてみましょう。場合によっては社会的、精神的、身体的などの介入も必要かもしれませんし、看護師になら話せるかもしれません。
同意
性格的・知識的な問題で難しいケースも経験しますが、医療関係者から患者側の一方的な説明を避ける為にも相手が理解しているか確認しましょう。
私もブログを書いていると、「HTML」とか「CSS」とか最初は言葉の意味すら分かりませんでした。相手も同じで、「褥瘡」とか「略語」などを言われても「?」です。
医療事故やトラブルの原因にもなるので、「了解」を得ましょう(^^♪
同席時の看護師の役割
きちんと相手が理解して同意しているかを表情や仕草などで察し、声掛けをして、必要なら医者に再度説明を検討して貰いましょう。患者・家族の満足度にもつながります。 患者・家族が同意したと言う証人(立会者)にもなります。記録を残すのも、今後の介入だけじゃ無く、証拠としても大きいでしょう。
ウイルス騒動
今の私達に置き換えてみると、この事例が一番分かり易い?

国が数字や指針を明確に提示して「説明」していないので、多くの「同意」を得られずに世論が混乱していますよね。医療法で私達に「適切な説明と理解」を求めているのに、国は分かり易い説明をしないのも不思議ですね。
相性や考え方の違いから、100%の「同意」や「満足感」は難しいと思いますが、自信が持てる介入をしていきましょう(^^)
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