
今回は、こんな声に応えていきます。
当記事で分かること
- ムンテラとは
- インフォームド・コンセントとの違いについて
Mund Therapie

言語
英語では無く、独語(ドイツ語)のMund(口) Therapie(治療)「ムンド・セ(テ)ラピー」を由来にする医療用語(造語)です。日本語では「ムンテラ」と略され、医師からの説明と解釈されています。
ちなみに「アナムネ」は、独語のAnamnese(歴史)「アナムネーゼ」を由来にしており、患者の生活歴や家族歴などを聴取することを言います。これらは介護施設やクリニックなどでも用います。
「ムンテラ入ってきて!」とか言ったりします。私は10年以上前には既に「古い言い方だよ~」と教わっていたので、今の学生は教わるのかな?
口療法と言う様に、「言いくるめる」と言った意味も持ちます。
メモ
私は聞いたことが無かったですが、抗生剤の一種(〇〇マイシン)と合わせてムンテラマイシンって言われたりもするそうですね。
メリット
良い意味で言えば、真相を伝えることによる患者への精神的負担を和らげる目的、例えば「余命宣告」の時などですかね。他にも、患者の診療の緊急性が高い場合など。通常は後できちんと説明しますけどね。
デメリット
悪い意味で言えば、大雑把な説明で納得して貰って、こちらの判断で医療を施していく。患者・家族の多くは知識が薄いので、一任する形も一昔前までは普通でした。

しかし、20~30年程度の間に医事関係の起訴が増え始めました。その中には愚かな判例も見られれば、無実の罪を着せられた判例も見られるでしょう。「証拠不十分」などで真実が不明な点や「和解」なども多く一概には言えませんが、患者側が勝訴した判例は2割程度と報告されています。
更に、昨今の通信技術の飛躍的な成長により、一般の人でも多少の知識は備えられるようになったのです。こっそり録音している人も居るでしょうね。

出典:司法統計情報 | 裁判所 - Courts in Japan
現在ではIC(Informed Consent=説明・同意)の流れに変わっていきます。きちんとメリットとデメリットを説明した上で同意書にサインを貰います。
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