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Nursing

【先天性心疾患】心房・心室中隔欠損症の症状や手術など<看護師国家試験>

2020年10月4日

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集中治療室で10年以上働き、ブログを起点に様々な情報を発信しています。臨床や投資、お金の知識を基に、専門書やガイドラインなどでリサーチをしてから執筆中!Web関連、看護、お金、職場環境の情報などを発信しています。

・先天性心疾患って何が多いの?

・中隔欠損って、どういう病態なの?

・色々と特徴が知りたいな!

今回は、こんな声に応えていきます。

この記事は看護学生・新卒看護師は勿論、未経験領域に臨む臨床看護師にも通ずる基礎内容ですので参考にどうぞ!筆者の経験以外に専門書やガイドラインなどでデータや事実を確認してから執筆しています。

国家試験範囲ですので、学科試験内容にも含まれます。国家試験合格率は全国平均で90%程度です。単位を落とすと学費が余計に掛かってしまいます。

この記事は国家試験範囲(+α)程度の内容に絞って、突っ込んだ内容はなるべく別記事でしています。是非参考にして「単位取得」「合格」に役立ててくださいね。

本記事の内容について

・3種類の先天性心疾患(中隔欠損症)について

1.先天性心疾患

小児でチアノーゼを認めた場合は先天性心疾患を疑います。

チアノーゼって何だっけ?
チアノーゼ

詳しくは「コチラ」を参考にどうぞ!

今回解説する先天性心疾患は以下の通りです。

内容

・ASD(心房中隔欠損症)

・VSD(心室中隔欠損症)

・AVSD(房室中隔欠損症)

2.心房中隔欠損症(ASD:Atrial Septal Defect)

心房中隔の形成過程で「孔」が閉じずに、圧力の高い左房より右房に血流が入ってくる状態です。これを「左→右シャント」と言います。左室に流れる一部の血液が右房に流れるので、右房・右室・肺動脈などの容量負荷が生じて拡大化を起こします。

小児期までは無症状で気付き難く、主に思春期以降で見付かります。後述するVSD(心室中隔欠損症)と違って10mm以上となった多くの孔は自然閉鎖しないです。成人の先天性心疾患では40%程度と最多です。

心房中隔欠損症について

>検査・症状・治療

検査

心エコー・聴診(Ⅱ音固定性分裂)・心血管造影など

Ⅱ音は大動脈弁(ⅡA)と肺動脈弁(ⅡP)の閉じる音です。自然吸気時は、静脈還流が増えることで駆出時間が延びて肺動脈弁の閉鎖が遅くなりますが、これが呼気時と変化しない現象です。

以下の画像は別記事で紹介したものですが、イメージ付けにどうぞ!

自然吸気と静脈還流

症状

息切れ・動悸・易疲労感などを呈します。30歳以降は心不全による死亡が増加し、40歳以降では心房細動・心房粗動の頻度が増えます。不完全右脚ブロックなども認めます。

治療

軽症では様子を見ます。心房細動発症時は抗凝固療法カルディオバージョンなどを検討します。

>アイゼンメンジャー(Eisenmenger)症候群

注意ポイント

更に長年負荷が掛かると、肺動脈が肥厚して内腔が狭くなります。これにより肺高血圧(PH:Pulmonary Hypertension)が更に進展して血流が流れ難くなり、「左→右シャント」が「右→左シャント」になります。これをアイゼンメンジャー(Eisenmenger)症候群と言います。

こうなると予後不良で、手術適応も無くなります。静脈血の多い血液が体循環に流れていくので、低酸素血症を主因とし、突然死・心不全などで亡くなります。

アイゼンメンジャー化について

>手術

・経皮的デバイス閉鎖術

・外科的閉鎖術

アイゼンメンジャー化した症例では原疾患の手術は禁忌です。

3.心室中隔欠損症(VSD:Ventricular Septal Defect

先天性心疾患で30%と、一番頻度が多いです。

心室中隔の形成過程で「孔」が閉じずに、圧力の高い左室より右室に血流が入ってくる状態です。これを「左→右シャント」と言います。左室に流れる一部の血液が左室に流れるので、右房・右室・肺動脈などの容量負荷が生じて拡大化を起こします。

小さな孔だと2歳までに自然閉鎖する可能性が高いですが、2歳を超えると自然閉鎖の可能性は減少します。予後は比較的良好とされています。

>分類

欠損孔の部位によって、カークリン(Kirklin)の分類で分かれています。

Ⅰ型 Ⅱ型 Ⅲ型 Ⅳ型
高位欠損 傍膜性部 後方欠損 低位欠損
30%程度 最多・半数以上 ダウン症で高頻度 日本では低頻度

>検査・症状・治療

検査

心エコー・心臓カテーテル検査など

症状

小さな欠損では自覚症状が少ないが、大きくなるほど呼吸困難や易疲労感などを呈します。酷い場合はアイゼンメンジャー化します。

乳児では体重増加不良・多呼吸・哺乳不良などを呈します。

合併症

感染性心内膜炎など

刺激伝導系が近いので、術後に房室ブロックを起こす可能性が考えられます。

治療

軽症では様子を見ます。中~大欠損では手術を検討します。

>手術

・外科的閉鎖術(パッチ手術)

>房室ブロック時:ペースメーカー植込み術


AVSD(房室中隔欠損症)

完全型と不完全型に分かれます。共に心房中隔欠損と房室弁(三尖弁・僧帽弁)の異常を持ち、更に完全型では心室中隔欠損を伴います。ダウン症で合併する確率が高いと報告されています。

手術では中隔欠損のパッチ閉鎖術や房室弁修復術を行います。

今回は「中隔欠損症」の解説をしました。

まとめ

・小児のチアノーゼ(全身・持続)は先天性心疾患を疑おう

・最多なのはVSDで、成人最多なのは気付かれ難いASDです

>2歳までに自然閉鎖又はパッチ手術など

・VSD、ASDは「右→左シャント」で、軽度だと無症状です

・アイゼンメンジャー化して「左→右シャント」になると予後不良!

>静脈が動脈と混じって組織に酸素が送られない為

・AVSDはダウン症に多いです

今回は以上になります。参考になれば幸いです。

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