【漫画学習】アンサングシンデレラ第5話＜ネタバレ＞でⅠ型糖尿病・インスリンを学ぼう！

漫画のストーリーを参考に、ネタバレも含めて楽しく解説・学習していきます！

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当記事で分かること

第5話＜ネタバレ＞
Ⅰ型糖尿病とは
インスリン製剤について

Unsung Cinderella

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＜Contents＞

アンサングシンデレラ第5話＜ネタバレ＞：情報網

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5話は看護師の噂話で始まります。そんな中、「葵」は医師の「久保山」からⅠ型糖尿病の女児のインスリン管理について相談されます。

そう、院内でも母体数が多く女性の多い看護師に情報が流れると、一瞬で院内に噂が広まっていきます。真実か嘘かは関係無く、面白ければ何でも話題になります。興味が無くても耳に入ってきます。病棟・病院を比較的自由に行き来して色々できる、そこの医療従事者（医師）の方、お気を付けくださいね（笑

アンサングシンデレラ第5話＜ネタバレ＞：Ⅰ型糖尿病とは

Ⅰ型糖尿病の女児が、外来受診時にHbA1cの上昇を認めて再入院することになりました。処方に問題は無さそうですが、血糖管理が不良なので経過を見ています。

Ⅰ型糖尿病

小児期に多くが発症する「絶対的」にインスリンが欠乏している糖尿病です。生活習慣病で多いⅡ型糖尿病と違って、インスリンが必須になります。小児慢性特定疾患などで子どもの時は所得に応じて負担が軽減されますが、20歳以降は人によっては月に2～3万円程度掛かってしまいます。平均寿命までに2,000万円程度掛かるとなると洒落にならないですよね。

Profile

13歳女児
Ⅰ型糖尿病（3年前発症）
HbA1c（↑）：再入院

HbA1C

HbA1cとは

HbA1c（ヘモグロビンエーワンシー）は過去1～2カ月の血糖値の平均を表します。血中の糖が多いほど赤血球のヘモグロビンにくっ付き、一旦くっ付いて安定化すると寿命（120日程度）まで結合したままになります。

ヘモグロビン（Hb）全体の何%に糖が結合しているかを示します。年齢にもよりますが5.0%前後が正常値になり、6.0%を越えてくると高い水準になってきます。HbA1c≧6.5%は危険です。

アンサングシンデレラ第5話＜ネタバレ＞：注射手技を確認する

インスリン皮下注射

注射手技で血糖値が不安定の可能性も考えて、「葵」が病室に手技を確認しに行きます。そこに、同じⅠ型糖尿病で入院中の14歳女児も一緒に居ました。この女児は髪を染めてピアスをしているので、13歳女児の母親に煙たがられています。

インスリン自己注射ガイド（PDF）

アンサングシンデレラ第5話＜ネタバレ＞：見守ると血糖値は落ち着く

インスリンの手技に多少の問題が見出せましたが、依然として血糖管理は不十分の状態です。いつも真面目に取り組んでいるのに管理不十分な理由が分からず、暫く手技を見守ることになります。その間の血糖値は落ち着いているので、見守っていない際にインスリンの量を自己判断で調節している可能性を考えます。

内服薬の自己中断で高血圧・心不全・肺鬱血などで運ばれてくる人は結構多いですよね。抗菌薬も炎症が落ち着くと飲まなくなったり…。ぶり返したり、その薬剤の耐性菌が出ると世の中的にも危険なので自己判断は注意ですね！

アンサングシンデレラ第5話＜ネタバレ＞：友情

低血糖

女児は「超速効型インスリン」を食事が配膳される前に既に打ってしまいました。これによってインスリンが血中のブドウ糖を細胞に取り込むことで、低血糖症状が出現します。

これは女児が仕組んで行ったことで、「葵」はインスリンのニオイから突き止めました。この行為に及んだ理由は「友情」でした。学校に心許せる友達が居なかったので、病院の親友と離れたくなかったのです。

低血糖

高血糖よりも危険です。主に薬剤性、糖摂取不足（食事）、運動などによって起こります。多くは60mg/dLを切ってくると症状が出始めます。ブドウ糖は脳の主な栄養になるので、不足すると意識障害や頭痛、痙攣などの神経症状を呈すことが多いです。自律神経症状は血糖上昇ホルモン（アドレナリンなど）の作用によります。

インスリン製剤